食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03800320149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、馬肉中のフェニルブタゾンの残留物の存在に関する欧州医薬品庁(EMA)との共同声明を公表
資料日付 2013年4月15日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は4月15日、馬肉中のフェニルブタゾン(phenylbutazone)の残留物の存在に関する欧州医薬品庁(EMA)との共同声明(2013年4月12日EFSA承認、45ページ)を公表した。概要は以下のとおり。
1. 欧州連合(EU)加盟国における管理措置によって、フードチェーンに入る予定の馬のと体にフェニルブタゾンの存在することが明らかになった。欧州委員会(EC)からの要請を受けて、EFSA及びEMAは、今般の不正行為を踏まえ、馬肉中のフェニルブタゾンの残留物に関するリスク評価について共同で結論を出した。
2. EMAの動物用医薬品委員会(CVMP)は1997年、フェニルブタゾンに対する消費者の安全性を評価し、消費者に対する主要リスクとして、特異体質性の血液疾患(idiosyncratic blood dyscrasias)及び(閾値を特定できず、残留基準値を設定できない)遺伝毒性/発がん性を特定した。したがって、フードチェーンに入る予定の動物に当該物質を使用することはできない。この初期安全性評価の後に関連性を有する新たな知見が利用可能になっていないため、このような主要リスクは、本声明において再確認されている。
3. 馬肉として喫食された馬肉に由来するフェニルブタゾン又は牛肉を主成分とする製品に存在する馬肉に由来するフェニルブタゾンの暴露量が、欧州連合(EU)加盟19か国から提供された限られたモニタリングデータ及び保守的な(訳注:より安全側に立った)仮定に基づいて評価された。様々な加盟国及び年齢層にわたって1日あたり1億人中最大で144人が、また、1億人中最大で36
,800人が、フェニルブタゾンに潜在的に暴露した可能性がある(※訳注)。特定の1日において消費者が再生不良性貧血を発症しやすくなり、かつ、フェニルブタゾンに暴露する可能性は、1兆人中に2人から1億人中に1人の範囲であることが推定された。
4. 臓器毒性及び発がん性に関する利用可能な実験データ、並びに低い暴露濃度及び馬肉又は馬肉を混入された牛肉を主成分とする製品に由来するフェニルブタゾンへの稀な暴露を根拠として、暴露によるヒトの発がん性リスクは非常に低いと考えられた。当該リスクをさらに最小化するために提案され措置には、EU域内における(1)馬のパスポートシステム(馬の生涯にわたり個体の識別及び履歴を保持する制度)の強化、(2)フェニルブタゾン及びその主要代謝物について整合性のとれたモニタリング、(3)動物用医薬品及びその他の物質のモニタリング結果についての報告方法の改善が含まれる。

※訳注:様々な国及び年齢層別グループにわたる人口レベルでは、1日あたり1億人中最大で144人から30
,300人が馬肉及び馬肉製品の摂取を通じて、また、1日あたり1億人中最大で5人から36
,800人が馬肉が混入された牛肉製品の摂取を通じて、フェニルブタゾンに潜在的に暴露した可能性がある。

国立医薬品食品衛生研究所 安全情報部 食品安全情報(化学物質)No.9/2013(2013.05.01)P9
http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/index.html
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/doc/3190.pdf
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