食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03790310149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、内分泌活性物質類に係るEFSAの業務に関するFAQを公表(2/4)
資料日付 2013年3月20日
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概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は3月20日、内分泌活性物質類(endocrine active substances)に係るEFSAの業務に関するFAQを公表した。概要は以下のとおり。
6. EFSAは、内分泌かく乱物質類及び内分泌活性物質類について何をするよう依頼されたのか?
 EFSAは、フードチェーンで見出される内分泌活性物質を特定し、その作用を特徴づける任務を与えられた。欧州委員会(EC)の健康消費者保護総局(DC SANCO)は、以下3つの重要な質問に関して利用可能な科学文献の評価をする科学的意見書を作成するようEFSAに依頼した。
(1)内分泌かく乱物質類を特定するために用いる科学的基準とは?
(2)内分泌かく乱物質の考えられる有害作用とヒトの身体機能及び生態系における正常な調節を区別するために、どのような基準を適用することができるか?
(3)既存の毒性試験方法は、内分泌活性物質類の作用に適切に対応するか?
 欧州委員会は、2013年3月までにその科学的意見書を提示するようEFSAに依頼した。
 この領域におけるEFSAの以前の仕事には、2010年に公表された内分泌活性物質類に関する報告書(内分泌活性物質類に関する現状を明確にし、科学的な課題及びコミュニケーション上の課題について勧告を提示した)が含まれる。また、EFSAは、毒性学における低用量反応とリスク評価に関する科学的専門家会議(21か国から100人以上の専門家が参加)を2012年6月に開催した。

7. なぜ今この業務をするようEFSAは依頼されたのか?
 EFSAの貢献がEUの幅広いイニシアティブの一部を形成している。欧州委員会の環境総局は、内分泌かく乱物質類に関するEU方針の検証を調整している。欧州委員会は、内分泌かく乱性を有する物質類を特定するための基準を設定する法令案を2013年12月までに提出するよう要求されている。EFSAの科学的助言は、この検証に繰り入れられることになるほか、EUの意思決定機関による様々な領域(化学物質、農薬、殺生物剤)における現行法令の更新を支援し、知見の提供を行うことになる。
 また、EFSAの意見書は、食品接触材料、農薬並びに食品及び飼料中の汚染物質等の領域における現在進行中及び将来におけるEFSA自らの科学的研究にも繰り入れられることになる。

8. EFSAの意見は、内分泌活性物質類に関する論議に何を加えるのか?
 EFSAは、科学に基づく判断基準を用いて、何が内分泌かく乱物質類である可能性があるか又はないかを明確にすることによってリスク管理機関を支援するために、現時点で利用可能な検査方法を検証した。EFSAは、内分泌活性物質類のすべてが内分泌かく乱物質類であるわけではないことを強調する。内分泌かく乱物質類であるか否は、当該物質が内分泌系との相互作用又は内分泌系への干渉の結果として悪影響を引き起こしうるという合理的な科学的根拠があるか否かに依存する。現行の試験方法の検証は、この業務の重要な部分であり、この領域におけるEU域内の議論及び国際的な議論に寄与する。

9. 科学者らは、「内分泌かく乱作用」をどのように特定することができるのか?
 EFSAは、ある物質を内分泌かく乱物質とみなすためには、3つの基準すなわち(1)悪影響があること、(2)内分泌活性があること、(3)悪影響と内分泌活性に因果関係があること、を満たさなければならないという世界保健機関(WHO)の定義を支持する。しかし、内分泌活性物質類(及びその他の物質類)の考えられる悪影響と身体機能の正常な調節(いわゆる「適応反応」)を区別するために明確にされた具体的な科学的判断基準がないため、専門家が各物質について利用可能な科学的根拠の重みをケースバイケースで評価する必要がある。

国立医薬品食品衛生研究所 安全情報部 食品安全情報(化学物質)No.7/2013(2013.04.03)P7~8
http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/index.html
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL http://www.efsa.europa.eu/en/faqs/faqeas.htm?utm_source=homepage&utm_medium=infocus&utm_campaign=easopinion
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