食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03760510149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、めん羊における生体内発生胚の移植による定型スクレイピーの伝達リスクに係る科学的意見書を公表
資料日付 2013年2月8日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は2月8日、めん羊における生体内発生胚の移植による定型スクレイピーの伝達リスクに係る科学的意見書を公表した(15ページ、2013年1月24日採択)。概要は以下のとおり。
 2010年のEFSAの意見書公表以降に入手した科学情報に基づいて、めん羊における生体内発生胚の移植を通して定型スクレイピーが伝達されるリスクについて評価が行なわれた。当リスクにおける胚、又は雄めん羊及びドナー雌めん羊のPrP遺伝子型の影響の可能性についても評価された。最近3年間に得られた新しいデータは、定型スクレイピーがめん羊において垂直伝達されるという見解を更に強調するものであった。このような垂直伝達の可能性は、既に前の意見書で考察されており、胚の移植による定型スクレイピーの伝達リスクについての意見書の結論及び助言は有効である。めん羊では、定型スクレイピーへの感受性は、PrP遺伝子の表現型に強く影響を受ける。自然暴露条件下では、A136R154R171ヘテロ接合体又はホモ接合体の動物がそれぞれに感染リスクが低い又は無視できる、ということが示されている。
 定型スクレイピーへの感受性の遺伝的制御は、胚の移植を通じて病気が伝達されるリスクに大いに影響するとみられる。胚の遺伝子型に関係なく、ARR対立遺伝子を少なくとも一つは持つ雄めん羊と雌めん羊からの胚は、有意に感染リスクが減少している(遺伝子型不明の両親からの胚と比較して)。ARRホモ接合体の胚を用いると、胚移植(生体内発生胚)を通して定型スクレイピーが伝達するリスクに関する安全性は最も高まるとみられる。ARRヘテロ接合体の胚は、Q171(A/V136、R/H154)ホモ接合体の胚に比べて安全性が高くなっている。
 結論として、もし国際獣疫事務局(OIE)の胚移植に関する推奨及び工程を順守すれば、めん羊でのARRホモ接合体又はヘテロ接合体の胚の移植による定型スクレイピーの伝達リスクは無視できると考えられる。
 当該意見書は以下のURLから入手可能。
http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/doc/3080.pdf

国立医薬品食品衛生研究所 安全情報部 食品安全情報(微生物)No.4/2013(2013.02.20)P13-14
http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/index.html
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/3080.htm
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