食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03750420295
タイトル 国際連合食糧農業機関(FAO)、地球規模での鳥インフルエンザ予防対策強化を促す
資料日付 2013年1月29日
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概要(記事)  国際連合食糧農業機関(FAO)は1月29日、各国に対し、鳥インフルエンザ予防に関して、地球規模での健康危害に備える対策の強化を促した。概要は以下のとおり。
 FAOは、各国が予防対策を後退させれば、鳥インフルエンが再び世界規模で発生する懸念があるとし、鳥インフルエンザなどの危険な動物疾病に関するサーベイランス及び管理が地球規模で強化されない限り、2006年の破壊的大流行のような世界規模での流行が繰り返される可能性があると懸念する。
 FAOの首席獣医官は、「世界経済が引き続き下降傾向にあるということは、H5N1鳥インフルエンザなどの動物疾病の予防対策に使われる財源の縮小を意味する。予防は治療に勝ると誰もが理解しているのに、各国政府が予防対策を維持できない現状に不安を覚える」と語る。
 一方で、H5N1型ウイルスの病原巣は、アジア及び中東の一部の国に風土病として依然として存在することから、引き続き厳しい警戒が必要である。適切な管理を怠れば、地球規模での蔓延が容易に繰り返される可能性がある。
 まさに世界的流行病であった鳥インフルエンザがもたらした犠牲の大きさを考えると、予防への投資には経済的合理性がある。2003年~2011年に、鳥インフルエンザにより死亡又は殺処分された家きん(鶏及びあひる)の数は400万羽を超え、推定経済損失額は200億USドルに上った。
 他の動物疾病同様、H5N1もヒトに感染する場合がある。世界保健機関(WHO)によると、2003年~2011年に500人超が感染し、死亡者数は300人を超えた。
 適切な措置がとられれば、H5N1を家きんから迅速に排除することが可能で、その結果としてヒトの健康保護にもつながることが明らかになった。2006年に感染国であったトルコ、香港、タイ、ナイジェリアなど63か国では現在、家きんはウイルスに感染していない。インドネシアでは、長年にわたる国際的な経済援助の結果、鳥インフルエンザ対策の道筋が作られつつある。
 新たな脅威として、感染力の高い小反すう獣疫(Peste de Petits Ruminants:PPR)が挙げられる。めん羊及び山羊群が死亡する当該疾病は、現在サハラ砂漠より南のアフリカで広がっており、コンゴ共和国などに壊滅的な脅威をもたらしている。
 完璧な効果を持つPPRワクチンが存在する一方で、それがほとんど活用されていない。厳しい財政状況、政策環境、計画及び実践が不十分であることなども、PPRなどの動物疾病の蔓延が繰り返される理由であると考えられる。
 結局、「何も対策をとらないこと、それがもたらす危険の代償はあまりに高くつく」のである。
地域 その他
国・地方 その他
情報源(公的機関) 国際連合食糧農業機関(FAO)
情報源(報道) 国際連合食糧農業機関(FAO)
URL http://www.fao.org/news/story/en/item/168885/icode/
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