食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03750340105
タイトル 米国食品医薬品庁(FDA)、小売用食肉の全国薬剤耐性モニタリング年次報告書を発表
資料日付 2013年2月5日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  米国食品医薬品庁(FDA)の動物用医薬品センターは2月5日、小売用食肉の全国薬剤耐性モニタリング年次報告書(第10版)(2011年)を発表した。本サーベイランス計画の主な目的は、生の未加工小売用食肉中の食品由来サルモネラ属菌、カンピロバクター、腸球菌属及び大腸菌の薬剤耐性を監視することにある。薬剤耐性は、食料動物に対する抗菌薬の使用量に左右される。このデータをと畜場及び牧場から得たデータと組み合わせて利用することにより、食料動物に由来する細菌の出現・拡散状況を把握できる。概要は以下のとおり。
1. サルモネラ属菌
 食肉から分離された血清型のうちTyphimurium、Kentucky及びHeidelbergが48%を占めた。七面鳥挽肉では依然Saintpaulが多かった。すべての小売食肉のHeidelbergの保菌率が11.2%だった(2002年~2010年平均19.8%)。鶏肉から分離した菌の44.9%が3種以上の薬剤に耐性であった(七面鳥では50.3%)。27.8%が5剤以上に耐性を示し、その3分の2がTyphimuriumであった。
2. カンピロバクター
 例年同様、菌の90%以上は鶏肉から検出され、保菌率はC.jejuniがC.coliよりも高かった。鶏肉から分離した菌のマクロライド耐性は低かった(C.coliで4.3%、C.jejuniで0.5%)。鶏肉中のC.coliのシプロフロキサシン耐性は、フルオロキノロンの使用を中止した2005年に最多の29.1%を記録したが(2002年10%)、2011年には18.1%まで減った。一方、C.jejuniでの耐性は22.4%に増加した(2002年15.2%)。テトラサイクリン耐性はC.jejuniが48.4%、C.coliが49.1%で、前年よりも増加した。多剤耐性はカンピロバクターではまれである。鶏肉から分離された643株中の9株のみが、3剤以上に耐性であった。
3. 腸球菌属
 バンコマイシン又はリネゾリドに耐性の分離菌はなかった。ストレプトグラミン耐性は鶏肉で27.1%(2002年56.3%)、牛挽肉で8.4%(同46.2%)、ポークチョップ(あばら骨付きの厚切り肉)で12.2%(同27.25)と有意に減少しているが、七面鳥では依然50%を超える高率だった。
4. 大腸菌(E.coli)
 大腸菌はすべての小売用食肉から多く検出され、2011年に検査した1
,920サンプル中55.7%が陽性だった。保菌率はポークチョップが最低の30.4%、七面鳥挽肉が最多の76.7%だった。セフトリアキソン耐性は、鶏肉中の大腸菌が他の肉から分離した菌よりも従来どおり高率(12.6%)だった。シプロフロキサシン耐性菌は分離されなかった。
 報告書の全文(82ページ)は以下のURLから入手可能。
http://www.fda.gov/AnimalVeterinary/SafetyHealth/AntimicrobialResistance/NationalAntimicrobialResistanceMonitoringSystem/ucm334828.htm
地域 北米
国・地方 米国
情報源(公的機関) 米国/食品医薬品庁(FDA)
情報源(報道) 米国食品医薬品庁(FDA)
URL http://www.fda.gov/AnimalVeterinary/NewsEvents/CVMUpdates/ucm335102.htm
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