食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03660700295
タイトル 国際連合食糧農業機関(FAO)、ウクライナでの豚の集団感染を受け「残飯給餌」などの人間の活動に起因するアフリカ豚コレラの急速な蔓延を警告
資料日付 2012年8月21日
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概要(記事)  国際連合食糧農業機関(FAO)は8月21日、ウクライナでの豚の集団感染を受け、「残飯給餌」などの人間の活動に起因するアフリカ豚コレラの急速な蔓延の警告を発表した。概要は以下のとおり。
 ウクライナでアフリカ豚コレラ(African Swine Fever : ASF)が初めて検出されたことを受けて実施した対策措置によって一時的に当該疾病の拡大が抑えられている一方で、コーカサス地方では当該疾病が定着し、近隣地域に危害が進行する危険性があると警告している。
 さらに、ウクライナの他のいくつかの地域に加えて、家族経営の農場で飼育される豚の割合が高く、動物防疫規則が往々にして脆弱なモルドバ、カザフスタン及びラトビアなどの近隣諸国でも、現在疾病侵入リスクが高まっている。
 FAOの首席獣医官は、「この地域全体において、国及び地方当局が予防対策を拡大し、ASFのさらなる蔓延に対処できるよう準備が必要である」と述べ、「疾病の分析によれば、これは今後待ち受ける流行の始まりかもしれない」と危惧する。
 ASFはヒトには影響がないが、家畜の豚の死亡率が非常に高くなる。2011年には、ロシア連邦で最大で30万頭の豚が、ASFが原因で死亡又は殺処分された。
 ASFは家畜の豚及びイノシシ類に対して強い感染性のあるウイルスによって引き起こされる。ヒトもその蔓延に寄与する場合が多く、無害と思われる廃棄サンドイッチからも感染が広がる。ASFに汚染された豚肉や塩漬け肉などの豚肉製品を、放し飼いの豚があさる場合がある。こうした放し飼いの豚は、経済的に不安定な農家が収入目的及び自家消費のために飼育している。豚は、汚染された廃棄食品を給餌されることで、また不適切に廃棄された豚のと体及び豚肉の汚染された部位やウイルスを含むハムサンドイッチの廃棄物を食べることで感染する。結果として、ASFが新しい地域に侵入した場合に急速に感染が拡大する可能性がある。
 FAOは「残飯給餌」を厳しく禁止することを継続して勧告してきた。「残飯給餌」とは、さまざまな生ごみ及び食べ残しからなる液状又は固形状の混合物を家畜の豚に給餌することである。残飯給餌が豚飼育における低コスト選択肢となっているような資源に乏しい施設においては、残飯給餌禁止の実施は簡単ではない。
地域 その他
国・地方 その他
情報源(公的機関) 国際連合食糧農業機関(FAO)
情報源(報道) 国際連合食糧農業機関(FAO)
URL http://www.fao.org/news/story/en/item/154778/icode/
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