食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03640460475
タイトル フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)、ヤシオオオサゾウムシ防除対策における僵(きょう)病菌(OSTRINIL)を有効成分とする殺虫剤の使用について意見書を公表
資料日付 2012年7月17日
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分類2 -
概要(記事)  フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)は7月17日、ヤシオオオサゾウムシ(Rhynchophorus ferrugineus)防除対策における僵(きょう)病菌(Beauveria bassiana)(OSTRINIL(R))を有効成分とする殺虫剤の使用に関して、食品総局(DGAL)から科学的技術的支援要請があり、2012年6月22日付けで提出した意見書を公表した。
 この害虫防除対策は、ヤシオオオサゾウムシ撲滅対策に関する2010年7月21日付け省令で義務付けられているものである。
 多くの地方公共団体が化学農薬の代替策として生物的防除(biocontrol)の使用を強化したいと望んでいる。Beauveria bassiana147株を有効成分とする製剤OSTRINILは、もう一つのヤシの害虫、チョウ目パームボーラー(Paysandisia archon)に対して効果がある。
 ANSESに対してヤシオオオサゾウムシ対策に関する省令に定める実施義務のある防疫戦略において、製剤OSTRINILを単独又は他の製剤と併用(交互に)して使用することができるかどうか示すよう要請された。
 人工的に感染させた実験で実施したテストに基づけば、Beauveria bassiana 147株は、統計的にイミダクロプリドと同じ程度にヤシオオオサゾウムシ防除対策に効果があるように見えるが、Beauveria bassiana 111B005株より効果が有意に低い。真菌に感染した昆虫の幼虫から分離した菌株がヤシに散布した菌株と同じものかを確認しなければならない。これらの結果は、他のテストで確認されることになるであろう。
 農薬散布期間と間隔に関しては、1.5か月間に3回散布した後に確認した効果は、年に4~5回、2~3か月間毎の頻度で実施した殺虫効果を保証するものではなかった。加えて、現在のデータからは、製剤散布の時期について、害虫の飛翔期間中又は飛翔のピーク直前に実施しなければならないかを確認できなかった。
 用量に関しては、ヤシの樹高や樹種によるが、ヤシ1本につきBeauveria bassiana芽胞8~10gが、害虫の寄生や成長の予防に適しているようである。
 これらの結果を考慮すれば、また、化学農薬代替策研究の一環として、Beauveria bassianaは、単独又は他の製剤と併用して使用する方法で、ヤシオオオサゾウムシ撲滅対策プログラムに入れることが可能である。
 ただし、Beauveria bassiana147株及び111B005株とも、欧州規則(EC)No.1107/2009に基づいて認可されていないので、農薬製剤成分に入れることはできないことを指摘しなければならない。
地域 欧州
国・地方 フランス
情報源(公的機関) フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)
情報源(報道) フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)
URL http://www.anses.fr/Documents/DPR2012sa0132.pdf
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