食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03630880361
タイトル 台湾行政院衛生署、「食品中の放射性降下物又は放射能汚染基準」の改正で基準を強化する旨説明
資料日付 2012年7月24日
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分類2 -
概要(記事)  台湾行政院衛生署は7月24日、「衛生署が食品中の放射性物質の基準を緩和する」との読者投稿がメディアに寄せられたことを受けて、「食品中の放射性降下物又は放射能汚染基準」の改正案(訳注:6月29日に公表)は基準を強化するものであり、日本からの輸入食品も引き続き全ロット検査を行う旨説明した。概要は以下のとおり。(訳注:改正案において、セシウム134+セシウム137の基準値を370Bq/kgから600Bq/kgに引き上げたことに対する説明を含め、改正案全体に関して説明している。)
 衛生署が今回公表した改正案は規制の範囲を大幅に拡大するものである。これまでの規制対象核種はヨウ素及びセシウムのみであったが、改正案ではストロンチウム等7種の核種を追加した。このうち、セシウム134+セシウム137の一般食品中の基準値(370Bq/kg)は以前に、米国がチェルノブイリ原子力発電所事故後に国際放射線防護委員会(ICRP)の評価資料に基づき設定した値を参考とし、その値をそのまま用いてきた。しかしながら、近年、国際間において、より十分な科学的評価と研究資料が出ていることから、各国は新たな評価・改正を行っている。今回の改正案で示したセシウム134+セシウム137の一般食品中の基準値600Bq/kgは欧州連合(EU)の現行規定と同じであり、コーデックス規格よりも厳しい。 
 国際的に、食品中の放射性降下物又は放射能汚染の許容量は、ICRPが勧告する年間実効線量(1mSv/年、食品に対するものではない)、さらに各国民の喫食量、線量換算係数、食品汚染割合等に基づき総合的に推定される。日本は被災国であるため、今年の4月に改正したセシウムの基準値は食品汚染割合として100%を採用して計算している[訳注:乳児用食品及び牛乳の基準値の場合]。このため、基準値は世界各国より厳しい。しかしながら、台湾の改正案はセシウムの他、ヨウ素等8種の核種を設定し、かつその基準値はいずれもコーデックス規格より厳しい。放射能汚染の防止に関する規制は全体として実質的に日本より厳しく、汚染された食品の輸入を効果的に防止できる。
 また、福島原発の放射能漏れ事故のため、衛生署は2011年3月11日から、日本からの輸入食品の検査を強化しており、福島県・茨城県・栃木県・群馬県・千葉県の5県で生産・製造された食品の輸入を一時停止、その他の地域で生産・製造された8大食品(訳注:果物、野菜、水産物、海草類、乳製品、ミネラルウォーターなどの飲料水、ベビーフード)については全ロット検査を実施している。
 各国の放射性核種の基準値は以下のURLから入手可能。
http://www.doh.gov.tw/CHT2006/DisplayFile.aspx?url=http%3a%2f%2fwww.doh.gov.tw%2fufile%2fdoc%2f%e6%96%b0%e8%81%9e%e7%a8%bf%e9%99%84%e4%bb%b6-%e5%90%84%e5%9c%8b%e6%94%be%e5%b0%84%e6%80%a7%e6%a0%b8%e7%a8%ae%e4%b9%8b%e6%a8%99%e6%ba%961010724.doc&name=%e6%96%b0%e8%81%9e%e7%a8%bf%e9%99%84%e4%bb%b6-%e5%90%84%e5%9c%8b%e6%94%be%e5%b0%84%e6%80%a7%e6%a0%b8%e7%a8%ae%e4%b9%8b%e6%a8%99%e6%ba%961010724.doc
地域 アジア
国・地方 台湾
情報源(公的機関) 台湾行政院衛生署
情報源(報道) 台湾行政院衛生署
URL http://www.doh.gov.tw/CHT2006/DM/DM2_p01.aspx?class_no=25&level_no=1&doc_no=85487
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