食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03630620343
タイトル フランス衛生監視研究所(InVS)、機関紙「衛生監視報告BVS、東部版、No.8、2012年6月号」を発行
資料日付 2012年7月17日
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分類2 -
概要(記事)  フランス衛生監視研究所(InVS)は7月10日、機関紙「衛生監視報告BVS(Bulletin de veille sanitaire)」、東部版、No.8、2012年6月号を発行した。目次は以下のとおり。
1. 論説
2. 2010年のロレーヌ地域圏における届出義務のある病気に関する報告書
3. 2010年のロレーヌ地域圏における急性A型肝炎
 ロレーヌ地域圏における2010年の急性A型肝炎の届出は53症例(2009年は39症例)であった。罹患率は10万人当たり2.3人で、前年比で明らかに増加している(2009年1.7人)。全国平均値2.0人よりやや多い。
 臨床症状が出る前の2~6週間以前の暴露の主なリスクは2つで、周囲にA型肝炎患者がいること(62%)で、このうちの70%は家族に患者がいること及び家族に3歳未満の子供がいること(24%)である。フランス本土以外の記載があるものは患者の13%のみであった(全国で30%)。フランス本土以外に行ったことがあると申告した患者7人のうち71%の行き先は地中海周辺国である。
 患者6人(11%)のみが貝類と甲殻類を摂取したと申告している。
 患者53人中、1回ワクチン接種を受けていた者は3人(6%)であった。
4. 2010年のロレーヌ地域圏における侵襲性髄膜炎菌感染症(MII)
5. 2010年のロレーヌ地域圏におけるレジオネラ症
6. 2010年のロレーヌ地域圏における麻疹
7. 2010年のロレーヌ地域圏における集団食中毒(CFTI)
 フランスでは1996年以来現在まで10
,780件のCFTIが発生している。2006年以降CFTI発生件数は非常な勢いで増加している。これは2006年以来、届出義務の周知が徹底されてきたことや国立リファレンス・ラボラトリー・センターと食品総局(DGAL)のデータを統合したこと及びWinTiac(2004年から国のサービス機関に配備された届出や検査分析用ソフトウエア)の使用が普及してきたことなどが寄与したものである。2010年のCFTIの届出件数は減少し、2007年と2008年に記録された件数に近くなっている。ロレーヌ地域圏では件数が少ないので、届出CFTI件数は年によって大きく異なる。2006年以降は安定しており、年間発生件数は30件前後である。
 2010年にロレーヌ地域圏で発生したCFTIは30件であった。
 CFTI発生場所は、家庭(47%)、給食(23%)、レストラン(20%)、企業内食堂(10%)であった。2010年のロレーヌ地域圏における家庭内CFTI発生率は、全国の発生率(36%)より高かった。
 30件のCFTIのうち、6件(20%)が感染源の特徴を特定するために疫学調査が実施されている。
 CFTIの11件(37%)で患者の生物学的分析検査が実施された。そのうち6件のみ結果が得られた。即ち、サルモネラ属菌陽性4件、エルシニア菌陽性1件、陰性1件であった。
 同様に、7件(23%)については、食べ残し食品について生物学的分析検査が実施された。結果が得られた7件のうち、2件がブドウ球菌属に陽性で、3件が陰性であった。
 臨床基準や疫学調査で病因が疑われた、又は生物学的に確認できた病原体で最も頻出したのは、サルモネラ属菌(27%)、次いでブドウ球菌(23%)であった。4件のヒスタミンアレルギーの届出があった。その他は、セレウス菌、ウェルシュ菌、エルシニア菌、エンテロウイルスである。届出のあった5件で、病原体は特定できなかった。 
 届出があったCFTIの70%(18/26)で疑いのある食品又は原因食品が特定できた。原因食品の主なものは、豚肉加工食品(ハム・ソーセージなど)、肉(主に豚、牛)、家きん、卵と卵製品及び魚である。ロレーヌ地域圏で2010年にCFTIが多かった食品は豚肉加工食品で17%、全国平均(5%)より高かった。反対に全国でCFTI発生件数の13%を占める貝類は、ロレーヌ地域圏では1件も発生していない。これはロレーヌ地域圏の食習慣がフランスのほかの地方と異なることを反映したものであろう。
8. 2010年のロレーヌ地域圏における結核症
9. 届出義務システムのデータの流れ
地域 欧州
国・地方 フランス
情報源(公的機関) フランス衛生監視研究所(InVS)
情報源(報道) フランス衛生監視研究所(InVS)
URL http://www.invs.sante.fr/content/download/41387/189171/version/8/file/bvs_lorraine_08_2012.pdf
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