食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03590220149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、農薬有効成分Bacillus thuringiensis亜種kurstaki (ABTS-351株、PB-54株、SA-11株、SA-12株、EG-2348株)のリスク評価のピアレビューに関する結論を公表
資料日付 2012年2月23日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は2月23日、生物農薬有効成分の土壌細菌Bacillus thuringiensis亜種kurstaki (ABTS-351株、PB-54株、SA-11株、SA-12株、EG-2348株)のリスク評価のピアレビューに関する結論(2011年12月16日採択)を公表した。概要は以下のとおり。
1. Bacillus thuringiensis亜種kurstaki (ABTS-351株、PB-54株、SA-11株、SA-12株、EG-2348株)は、再評価プログラムの第4段階にある295物質の1つである。Bacillus thuringiensis亜種kurstaki (ABTS-351株、PB-54株、SA-11株、SA-12株、EG-2348株)は2008年12月8日、指令91/414/EECの附属書I(訳注:植物防疫製剤への含有を認可された有効成分のリスト)に収載され、規則(EC) No 1107/2009に基づく法令改正に伴い、認可されたとみなされている。EFSAは、欧州委員会(EC)が提出した検証報告書素案(Draft review report)に関する見解を2012年12月31日までに出すよう求められている。ECによる検証報告書素案は、指名された報告担当加盟国(RMS)が評価報告書素案(Draft Assessment Report: DAR)で提示した初期評価の結果として作成された。そのためEFSAは、当該DARのピアレビューを組織した。ピアレビューの結論は本報告書で述べられる。
2. 本報告書の結論は、申請者が提案したぶどう、トマト及びキャベツに対する殺虫剤としての代表的用途の評価に基づいて出された。
3. 当該微生物の同定情報/生物学的性質/物理的性状、原体規格及び分析法の領域における主要なデータギャップは、毒素生成、汚染微生物、並びに同定及び定量の両方のための分析法に関連している。
4. 哺乳類毒性の領域において、毒素生成に関するデータ不足のため、農薬施用者、農場作業者及び通行人のリスク評価を完了することができない。以下3つのデータギャップが特定された。(1) SA-11株の製剤2種の毒性試験で使用された試料が、SA-12株及びEG-2348株の含有製剤に準拠しているかを確認する必要がある。(2) EG-2348株を含有する水和剤の急性吸入毒性に取り組む必要がある。(3) PB-54株の水和剤の急性経口及び吸入毒性についても取り組む必要がある。
5. エンテロトキシンが生成される可能性が排除できないため、残留物のリスク評価を完了することができない。
6. 指令98/83/ECで規定された飲料水の品質管理のための分析システムに対するBacillus thuringiensisの干渉の可能性に関する知見が提示されていない。
7. Bacillus thuringiensisから他の生物(organisms)への遺伝物質の伝播の潜在性に関する知見が提示されていない。こうした伝播は生じないこと、或いは生じた場合にはヒトの健康、動物衛生及び環境への容認できない影響は生じないことを立証するデータ又は評価が提示される必要がある。
8. 参照値
 利用可能なデータ及び研究に基づき、当該微生物に病原性或いは感染性があることが示されなかったため、参照値の算出は不要と考えられた。Bacillus thuringiensis亜種kurstakiによって生成されやすいセレウス菌(Bacillus cereus)型の毒素(エンテロトキシン)に関連して、食中毒の可能性を考慮する必要がある。セレウス菌に起因する食中毒は、低い生菌数(10の3乗~10の4乗CFU(訳注:コロニー形成単位)/g食品)の当該菌の摂取が関連した集団発生が報告されたこともあるが、ほとんどの場合は10の5乗~10の8乗CFU/g食品の当該菌の摂取に関連していた。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/doc/2540.pdf
(※注)食品安全関係情報データベースに関する注意事項
本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
掲載情報は、国際機関、国内外の政府機関等のホームページ上に公表された情報から収集したものですが、関係する全ての機関の情報を確認しているものではありません。また、情報内容について食品安全委員会が確認若しくは推薦しているものではありません。
掲載情報のタイトル及び概要(記事)は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
情報公表機関からの公表文書については、個別項目の欄に記載されているURLからご確認下さい。ただし、記載されているURLは情報収集時のものであり、その後変更されている可能性がありますので、ご了承下さい。