食品安全関係情報詳細
| 資料管理ID | syu03590210149 |
| タイトル | 欧州食品安全機関(EFSA)、農薬有効成分サフルフェナシルの様々な農畜産物に対する新しい残留基準値の設定に関する理由を付した意見書を公表 (2/2) |
| 資料日付 | 2012年2月21日 |
| 分類１ | - |
| 分類２ | - |
| 概要（記事） | 欧州食品安全機関(EFSA)は2月21日、農薬有効成分サフルフェナシル(Saflufenacil)の様々な農畜産物に対する新しい残留基準値(MRL)の設定に関する理由を付した意見書(2012年2月20日承認)を公表した。概要は以下のとおり。 5. ほとんどの検討対象作物及び/又はそれらの副産物が家畜用飼料として使用される可能性があるため、家畜中のサフルフェナシル残留物の性質及び濃度が評価された。算出された飼料負荷は、反すう動物のトリガー値の0.1mg/kg乾物飼料を超えたため、動物由来食品への残留物のキャリーオーバーの可能性についてさらに調べられた。サフルフェナシルの代謝が採卵鶏及び泌乳期の山羊において調べられた。卵を除くすべての動物基質において、親化合物のサフルフェナシルが主要な残留物であった。代謝物M800H10 (訳注：N’-[2-クロロ-5-(2 ,6-ジオキソ-4-(トリフルオロメチル)-3 ,6-ジヒドロ-1(2H)-ピリミジニル)-4-フルオロベンゾイル]- N-メチルスルファミド)が、卵における主要な残留物である。基本的には、ラット及び山羊におけるサフルフェナシルの代謝は、類似した経路で進行する。代謝試験によって、残留物は脂溶性ではないことが確認された。EFSAは、すべての家畜の基質、乳及び卵において、関連する残留物として親化合物のサフルフェナシルを規制対象及びリスク評価を目的として設定する当該EMSの提案と同意見である。サフルフェナシルの使用が家きんの飼料用作物に拡大される場合、卵における残留物定義に代謝物M800H10を含めることが必要な可能性がある。 6. トリフルオロ酢酸(TFA)の毒性学的参照値及びサフルフェナシルの使用に起因する検討対象の作物及び動物由来生産物におけるTFAの濃度に関するデータが利用可能ではないため、EFSAは、この代謝物について消費者リスク評価を行うことができなかった。しかし、EFSAは、代謝試験及び関連作物において測定されたサフルフェナシルの残留濃度に基づいて推定されたサフルフェナシルの残留物とTFAの残留物の比率を考慮に入れて、最悪の場合におけるTFA慢性暴露量及び急性暴露量を算出した。算出された総慢性暴露量は、0.00027～0.00214mg/kg体重/日の範囲であった。急性暴露量は、0.01mg/kg体重を下回った。したがって、TFAの一日摂取許容量(ADI)の値が0.002mg/kg体重/日を下回る場合、慢性暴露による潜在的な消費者健康リスクは存在する可能性があるとEFSAは結論づける。TFAの急性参照用量(ARfD)が、算出された急性暴露量(0.01mg/kg体重)を下回った場合、急性暴露による潜在的な消費者健康リスクが生じる可能性がある。 7. 検討対象作物に対するインポートトレランス(訳注：海外で使用が認められている農薬等について設定される残留基準)及び動物由来産品に対する提案されたMRL案によって、サフルフェナシルの消費者暴露量が毒性学的参照値を超過することはないとEFSAは結論づける。潜在的な消費者健康リスクを排除するために、TFAの毒性学的プロファイルに関する知見が必要である。 8. EFSAは、植物由来産品における規制対象の残留物定義をサフルフェナシル、M800H11 (訳注：N’-[2-クロロ-5-(2 ,6-ジオキソ-4-(トリフルオロメチル)-3 ,6-ジヒドロ-1(2H)-ピリミジニル)-4-フルオロベンゾイル]-N-イソプロピルスルファミド)及びM800H35 (訳注：N-[4-クロロ-2-フルオロ-5-({[(イソプロピルアミノ)スルホニル]アミノ}カルボニル)フェニル]尿素)の総量をサフルフェナシルに換算したものとして、グレープフルーツ：0.03mg/kg(定量限界(LOQ))、アーモンド：0.03mg/kg(LOQ)、生食用及びワイン用ぶどう： 0.03mg/kg(LOQ)、バナナ：0.03mg/kg(LOQ)及びだいず： 0.1mg/kg等のMRL案を勧告する。EFSAは、動物由来産品における規制対象の残留物定義をサフルフェナシルとして、豚の食肉・脂肪・腎臓：0.01mg/kg(LOQ)、牛の食肉・めん羊の食肉・山羊の食肉：0.01mg/kg(LOQ)、家きんの食肉・脂肪・肝臓・腎臓・食用くず肉：0.01mg/kg(LOQ)、乳：0.01mg/kg(LOQ)、卵：0.01mg/kg(LOQ)等のMRL案を勧告する。 |
| 地域 | 欧州 |
| 国・地方 | EU |
| 情報源（公的機関） | 欧州食品安全機関（EFSA） |
| 情報源（報道） | 欧州食品安全機関（EFSA） |
| URL | http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/doc/2596.pdf |
（※注）食品安全関係情報データベースに関する注意事項
本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
掲載情報は、国際機関、国内外の政府機関等のホームページ上に公表された情報から収集したものですが、関係する全ての機関の情報を確認しているものではありません。また、情報内容について食品安全委員会が確認若しくは推薦しているものではありません。
掲載情報のタイトル及び概要（記事）は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
情報公表機関からの公表文書については、個別項目の欄に記載されているURLからご確認下さい。ただし、記載されているURLは情報収集時のものであり、その後変更されている可能性がありますので、ご了承下さい。
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