食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03570620302
タイトル 米国農務省(USDA)、4症例目のBSEに関する主席獣医官声明を発表
資料日付 2012年4月24日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  米国農務省(USDA)は4月24日、国内で見つかった4症例目となるBSEに関する主席獣医官声明を発表した。概要は以下のとおり。
 対象限定サーベイランス制度の一環として、農務省動植物検疫局(APHIS)は米国で4症例となるBSE症例をカリフォルニア州中部の乳牛で確認した。当該牛のと体は、現在同州内の化製場において州当局の管理下に置かれており、廃棄処分される予定である。食用としてと畜されていないので、フードサプライや公衆衛生にリスクをもたらす機会は皆無である。なお、牛乳からBSEが伝染することはない。
 米国はBSEから公衆・動物衛生を守るため、複合的な安全対策を長年実施してきた。公衆衛生面では、特定危険部位(SRM)がフードサプライに入り込まないような対策を講じてきた。またUSDAは、あらゆる歩行困難牛(「ダウナー」と呼ばれる)がフードチェーンに入らないようにも禁止措置を講じた。動物衛生面では、反すう動物由来物質を牛の飼料に用いることを禁じたFDAの禁止令により、牛群におけるBSEの拡散を防止している。
 世界各国でのBSE予防制度及び安全対策と同様の対策が米国においても正常に実施されている。2011年に世界で発生したBSEはわずか29頭で、ピークだった1992年の37
,311頭に比べると99%の劇的な減少である。このことは、BSEの主要な抑制手段である飼料規制(フィードバン)の影響・効果が直接の要因となっている。
 当該牛の検体は、アイオワ州エイムズにあるUSDAのラボで検査した。免疫組織化学法及びウェスタン・ブロット法により、非定型BSE陽性と確認された。これは汚染飼料を摂取した牛には一般的に生じない極めてまれな形態の病気である。
 ラボ検査の結果は、OIE公認のレファレンスラボを擁するカナダ及び英国の国際動物衛生レファレンスラボにも提供し共有していく。これらラボは非定型BSEの診断経験に富むため、我々の確認結果をさらに精査してもらうことができる。加えて、我々はカリフォルニア州動物・公衆衛生当局やFDAと連携して、包括的な疫学調査を実施していく予定である。
 BSEは、牛における致死性の進行性神経疾患である。伝達性海綿状脳症(TSE)として知られる疾患群に属する。患畜は、神経過敏又は攻撃的になる、異常姿勢をとる、運動や起立が困難になる、泌乳量が低下する、食欲はあるのに体重が減少するなどの徴候を示すことがある。
 今回の発見で、OIEが判定する米国のBSEステータスに影響が及ぶことは全くない。米国は、ほ乳動物飼料規制、SRM除去、厳格なサーベイランス等、牛肉・牛製品が食用として安全であるためにOIEが判定した制度のあらゆる要素を実施している。したがって、今回の発見により米国の貿易に影響が及ぶべきではない。
 USDAは、引き続き国内の牛群及び牛肉・乳製品の安全性を確信している。疫学調査の進展に応じて、今後随時判明事実を透明性をもって公表していく。

国立医薬品食品衛生研究所 安全情報部 食品安全情報(微生物)No.9/2012(2012.05.02)P3
http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/index.html
地域 北米
国・地方 米国
情報源(公的機関) 米国農務省(USDA)
情報源(報道) 米国農務省(USDA)
URL http://www.usda.gov/wps/portal/usda/usdamediafb?contentid=2012/04/0132.xml&printable=true&contentidonly=true
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