食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03550750307
タイトル スペイン食品安全栄養庁(AESAN)、仔豚肉の摂取による旋毛虫症リスクに関する報告書を公表
資料日付 2012年3月12日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  スペイン食品安全栄養庁(AESAN)は3月12日、仔豚肉の摂取による旋毛虫症リスクに関するAESANの科学委員会の報告書を公表した。概要は以下のとおり。
1. 旋毛虫症は、旋毛虫属の線虫、特にTrichinella spiralisによって引き起こされる人獣共通感染症であり、ヒトにおける感染は、加熱調理が不十分又は旋毛虫が寄生した生肉及び主に豚、イノシシ、馬などに由来する肉製品の摂取による。規則(EC)2075/2005は、食肉中の旋毛虫の存在に対する公的管理の特定規範を規定し、家畜豚のと体は、と畜後検査の枠組みにおけると畜場の計画的サンプリングに従うことを定めている。AESAN執行部は、と畜された仔豚の旋毛虫の検出条件と異なる処置などの有り得る法改正を目的として、数週齢でと畜された仔豚の肉の摂取によるヒトへの旋毛虫症感染リスクに関して報告するよう科学委員会に要請した。
2. 現在の豚の生産において、仔豚の離乳は21~28日齢の間に行われる。またスペインでは、と体にその後の調理処理をするために、3~5週齢の間に仔豚のと畜を行う慣習がある。この時期、仔豚の消化システムは未成熟で、母乳及びそれに類似する成分の代替品とは異なる餌の摂取に対応していない。また、給餌、衛生、環境を細目にわたり管理された集約的なタイプの一般的な生産システムでは、生ごみ又は腐肉などの旋毛虫に汚染された可能性のある物質の侵入は起こりにくい。一方、産出直後の旋毛虫の幼虫は、感染後15~20日以内は感染能力を持たない。これは、哺乳仔豚の感染リスクが最大であるシナリオ(離乳したばかりの豚、及び旋毛虫に汚染された物質に接触するような粗放的な環境)においてもであり、感染力のある幼虫の出現可能性は35日齢未満では非常に少ない(21日齢以上で離乳、感染力のある幼虫の出現に少なくとも15日)。このことから委員会は、35日齢(5週間)に等しい又は未満の日齢でと畜された仔豚の肉の摂取によるヒトへの感染は低いと考える。
3. 畜舎の条件に関する監督又は監査はないが、野外への出入りがない集約的農場における肥育の場合、肥育の細目にわたる管理は、仔豚がと畜前に旋毛虫に汚染された肉を摂取することを不可能にすると思われる。この場合、仔豚が旋毛虫に汚染された物質に接触する可能性は実質的になく、離乳後及び35日齢(5週間)までにと畜に直接回された豚におけるリスクは非常に少ないと考えられる。
4. 畜舎の条件に関する監督又は監査のない集約的農場における仔豚の肥育の場合、非乳製品の摂取に対する仔豚の消化システムの適応に要する1週間を離乳の時期に加えるとすれば、この期間は離乳後24日~26日まで延長される可能性がある。
 当該報告書(スペイン語(英文要約あり))は以下のURLから入手可能。http://www.aesan.msc.es/AESAN/docs/docs/evaluacion_riesgos/comite_cientifico/TRIQUINA_LECHONES.pdf
地域 欧州
国・地方 スペイン
情報源(公的機関) スペイン食品安全栄養庁(AESAN)
情報源(報道) スペイン食品安全栄養庁(AESAN)
URL http://www.aesan.msc.es/AESAN/web/ultima_informacion/ultima_informacion_2012.shtml
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