食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03550010305
タイトル 欧州委員会(EC)健康消費者保護総局(DG SANCO)、スウェーデンの肥料中のカドミウムのリスク評価報告書に対する健康及び環境リスクに関する科学委員会(SCHER)の意見書を公表
資料日付 2012年3月1日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州委員会(EC)健康消費者保護総局(DG SANCO)は3月1日、スウェーデンの肥料中のカドミウムのリスク評価報告書に対する健康及び環境リスクに関する科学委員会(SCHER)の意見書を公表した。概要は以下のとおり。
1. 背景
 スウェーデンは2011年10月17日、無機リン酸塩肥料のカドミウム含有量に関する国内規定をリン1kg当たり100mgから46mgへ削減する意向をECに報告した。特例の申請のために、スウェーデン当局からリスク評価報告書が提出された。ECはSCHERに当該報告書の答申を要請した。
2. 見解
(1) スウェーデン当局が作成したリスク評価報告書は、概ね科学的に優れたものである。しかし、報告書は十分な証拠に裏付けされていない論述及び/又は仮説を含む。
(2) 研究されたシナリオは概ね適切であり、シナリオにおいて使用された多くのパラメータ値は適切である。しかし、いくつかのシナリオにおいて計算に使用された条件は疑問視される。
(3) 計算に使用された多くの仮説は、時に最悪の事例においてではあるが、有効であると思われる。しかし、SCHERは、カドミウムが土壌中に吸着されないという仮説に同意しない。これは、土壌が既にひどく汚染されている時や、土壌が通常でも正味の吸着が起こらない時にのみ起こり、ほとんどのスウェーデンの土壌は現在その状況ではない。
(4) 報告書も、30cm以上の深さの土壌中にはカドミウムの吸着は起こらないと仮定しているが、これもそうではなく、小河川(訳注:当該リスク評価の中心である)中の予測濃度を過剰評価させる。結果的に、土壌及び小河川の希釈係数は確固たる科学的証拠に裏付けられていない。
(5) 全体として、SCHERは、スウェーデンの報告書の前提条件がスウェーデンの環境におけるリスクの計算に適切であると考えない。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州委員会(EC)保健衛生・食の安全総局(DG SANTE)
情報源(報道) 欧州連合(EU)
URL http://ec.europa.eu/health/scientific_committees/environmental_risks/docs/scher_o_156.pdf
(※注)食品安全関係情報データベースに関する注意事項
本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
掲載情報は、国際機関、国内外の政府機関等のホームページ上に公表された情報から収集したものですが、関係する全ての機関の情報を確認しているものではありません。また、情報内容について食品安全委員会が確認若しくは推薦しているものではありません。
掲載情報のタイトル及び概要(記事)は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
情報公表機関からの公表文書については、個別項目の欄に記載されているURLからご確認下さい。ただし、記載されているURLは情報収集時のものであり、その後変更されている可能性がありますので、ご了承下さい。