食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03541120149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、EFSAの科学委員会、科学パネル及びユニットが実測データのない場合に用いる選択されたデフォルト値に関する手引書を公表
資料日付 2012年3月7日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は3月7日、EFSAの科学委員会、科学パネル及びユニットが実測データのない場合に用いる選択されたデフォルト値(default values)に関する手引書(2012年2月8日採択、32ページ)を公表した。概要は以下のとおり。
1. 抄録
 EFSAの要請で科学委員会が作成した本手引書は、EFSAの科学委員会、科学パネル及びユニットの間で整合性のとれた方法によって使用される多数のデフォルト値について科学的根拠を記述している。本手引書は、また、健康影響に基づく指標値 (health-based guidance values)のような算出値を概数化するときの規定についても整合化している。本手引書の目的は、標準化ではない。したがって、提案されたデフォルト値から逸脱することの理論的根拠が説明され、正当化された場合には、当該デフォルト値から逸脱することはいつでもありうる。法令でデフォルト値が設定されている場合、それらのデフォルト値を本手引書に照らして再検討することを科学委員会は勧告する。さらに科学委員会は、より広範囲な整合化のために欧州の関係機関と国際的な関係機関の間で、提案されたデフォルト値及びリスク評価に対して考えられる当該デフォルト値の影響について議論することを勧告する。
2.提案されたデフォルト値
(1) 体重
 成人(18歳以上):70kg、幼児(1~3歳児):12kg、乳児(生後0~12か月):5kg
(2) 総食品及び飲料摂取量
 成人の慢性一日液体摂取量:2L
(3) 飼料中及び飲水中の化学物質の濃度(mg/kg)を実験動物への一日投与量(mg/kg)に換算する係数
 1) 被験物質を混餌投与する場合
  ラット:慢性試験:0.05、亜慢性試験:0.09、急性試験:0.12
  マウス:慢性試験:0.15、亜慢性試験:0.2、亜急性試験:0.2
 2) 被験物質を飲水投与する場合
  ラット:慢性試験:0.05、亜慢性試験:0.09、亜急性試験:0.12
  マウス:慢性試験:0.09、亜慢性試験:0.15、亜急性試験:0.18
(4) 健康影響に基づく指標値の設定に用いる不確実係数
 1) 種間外挿時の不確実係数
  キネティクス及び/又はダイナミクスに関するデータがない場合:10
  キネティクス又はダイナミクスに関する化学的に特異なデータが存在する場合
  トキシコキネティクスでの変動:4.0
  トキシコダイナミクスでの変動2.5
 2) ヒト間(訳注:ヒトの個体差間を考慮)の外挿時の不確実係数
  キネティクス及び/又はダイナミクスに関するデータがない場合:10
  キネティクス又はダイナミクスに関する化学的に特異なデータが存在する場合
  トキシコキネティクスでの変動:3.16
  トキシコダイナミクスでの変動:3.16
 3) 評価のために利用可能なデータが不足の場合
 (A) 暴露期間を外挿する場合
  亜慢性から慢性:2
 (B) 無毒性量(NOAEL)がないときに計算する場合
 4) 観察された影響の重症度及び性質
 5) 不確実性要因の確率分布
 6) 数値の概数化
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/doc/2579.pdf
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