食品安全関係情報詳細
| 資料管理ID | syu03531020373 |
| タイトル | スペインのカタルーニャ州食品安全機関(ACSA)、マイコトキシンに関するニュースレターを公表 |
| 資料日付 | 2012年2月8日 |
| 分類１ | - |
| 分類２ | - |
| 概要（記事） | スペインのカタルーニャ州食品安全機関(ACSA)は2月8日、マイコトキシンに関するニュースレターを公表した。概要は以下のとおり。 1. マイコトキシンとは マイコトキシンは微小なかびの二次代謝産物であり、植物や土壌で、また、貯蔵期間中に増殖することが可能である。ヒト及び動物に対して毒性があり、300種類以上のマイコトキシンが確認されている。本当に危険なものはそのうちの30種類だけである。 これらの物質の毒性は、急性又は慢性である。欧州では、急性マイコトキシン中毒症は例外的である。歴史的に最も知られ、頻発したマイコトキシン中毒症は、麦角菌の毒素によって引き起こされた麦角中毒症又は「聖アントニウスの火」であった。麦角はライムギの角(つの)と呼ばれ、貧しい人々のパンに使われるライムギ粉を汚染した。 現在、公衆衛生の観点からより重要であるのは、微量のマイコトキシンに対する継続的な暴露によって発生しうる慢性毒性である。 2. 主な毒素産生性かび 主な毒素産生性かびの種類は、アスペルギルス、ペニシリウム、フザリウムの3属に属する。最もよく知られているマイコトキシンは、アフラトキシン、オクラトキシンA、パツリン、フモニシン、ゼアラレノン、デオキシニバレノール、及び、T-2トキシン、HT-2トキシンなどのトリコテセン系であり、世界の全地域で、程度の違いはあるが、ほとんどすべての必需食品中に存在することが実際に確認されている。 毒性効果は性質の違いによるものであり、アフラトキシンB1などのアフラトキシン類、オクラトキシンA及びゼアラレノンはDNA損傷を引き起こす遺伝毒性があり、発がん性物質と分類されている。また、食品中のマイコトキシンの存在は、単独又は他のものと同時である場合があり、生物において作用の相乗効果を引き起こし、毒性を増大させる可能性があることも留意しなければならない。 消費者にとって他のリスクは、汚染食品に暴露した動物に由来する製品に含まれる残留物の存在である。これらの残留物は、内臓、血液、乳などに蓄積された同じ毒素、又は、もとの化合物の毒性を保有するその代謝産物である可能性がある。これは、アフラトキシンB1汚染された牧草を与えられた哺乳類の乳中にみられるアフラトキシンM1の場合である。 マイコトキシンは一般に熱に対して安定であり、通常の加熱調理及び殺菌処理で破壊されない。マイコトキシンは血しょうたん白質と結合でき、親油性を有しており、反復暴露されたときにも生物中に残存できる。 欧州食品安全機関(EFSA)は、世界保健機関(WHO)のFAO/WHO合同食品添加物専門家会議(JECFA)と同様に、様々なマイコトキシンの毒性の科学的見解及びリスク評価を発表した。 マイコトキシンは、牧草、穀物、ナッツ及び果実、コーヒー、ワイン及びビール、小麦粉及びその製品、動物及び肉、乳、卵などの動物由来食品などの製品中に存在する可能性がある。現在の生産技術はかびによる汚染を完全に排除することは出来ないが、適正農業規範、また、飼料及び食品の処理・保管・輸送・流通時に適正製造規範を適用することで、マイコトキシンの存在を最小にして食品を介した暴露リスクを抑えることができる。 そのために、マイコトキシン汚染の予防及び管理に関する危害分析重要管理点(HACCP)システムの適用指針などの、かび毒汚染の予防及び削減のための一般原則に関する欧州委員会(EC)の勧告が挙げられる。 カタルーニャにおいては、飼料及び食品のマイコトキシン汚染の監視及び管理を所管する機関は、農牧水産食糧環境局(Departamento de Agricultura , Ganaderia , Pesca , Alimentacion y Medio Natural:DAAM)、健康保護局(Agencia de Proteccion de la Salud:APS)、バルセロナ厚生局(Agencia Salud Publica de Barcelona:ASPB)である。 具体的には、2006年～2008年の間に、乳、穀物及びその製品、乳児用食品、小麦粉及びその製品、ナッツ及び乾物、調味料及び香辛料、蜂蜜、ワイン、コーヒーなどの食品、及び、動物用飼料3 ,024件の試料が分析された。適切とされた割合は非常に高く、大部分の食品群では100%、フードチェーンの全ての段階においてかび増殖の可能性を有する製品であるナッツ及び穀物群では94%であった。 当該ニュースレター(スペイン語)は以下のURLから入手可能。 http://www.gencat.cat/salut/acsa/html/es/dir3226/acsabrief2012gen_feb_micotoxinas.pdf |
| 地域 | 欧州 |
| 国・地方 | スペイン |
| 情報源（公的機関） | スペインカタルーニャ州食品安全機関(ACSA) |
| 情報源（報道） | カタルーニャ州食品安全機関(ACSA) |
| URL | http://www.gencat.cat/salut/acsa/html/es/Du58/index.html |
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本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
掲載情報は、国際機関、国内外の政府機関等のホームページ上に公表された情報から収集したものですが、関係する全ての機関の情報を確認しているものではありません。また、情報内容について食品安全委員会が確認若しくは推薦しているものではありません。
掲載情報のタイトル及び概要（記事）は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
情報公表機関からの公表文書については、個別項目の欄に記載されているURLからご確認下さい。ただし、記載されているURLは情報収集時のものであり、その後変更されている可能性がありますので、ご了承下さい。
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