食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03530830305
タイトル 欧州委員会(EC)健康消費者保護総局(DG SANCO)、シュマーレンベルグウイルスに関する情報を公表
資料日付 2012年2月8日
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分類2 -
概要(記事)  欧州委員会(EC)健康消費者保護総局(DG SANCO)は2月8日、シュマーレンベルグウイルスに関する情報を公表した。
1. シュマーレンベルグウイルスについて
 シュマーレンベルグウイルスは、最初に同定された場所にちなんで命名された新しいウイルスである。そのゲノム情報は、ブニヤウイルス科のシンブ血清群である、オルトブニヤウイルス属の一部であることを示している。
 それらのグループのウイルスは、大部分はアジア、オーストラリア、アフリカ、中東(イスラエル)の反すう動物から検出され、主に蚊(Culicidae)又はヌカカ(Culicoides)により伝搬される。動物から動物への直接的な感染は、ウイルス血症の雌親から胎仔への胎盤感染以外証明されていない。
2. 欧州連合(EU)は何を行っているか
・EUのフードチェーン・動物衛生常任委員会(SCoFCAH)は、委員会の作成した指針(2012年7月2日)において今後数か月以内にEU内で取られる措置を承認した。
・委員会は当該ウイルスの動物及び公衆衛生へのリスクに関して、欧州食品安全機関(EFSA)に緊急の科学的及び技術的支援を求めた。
・EU諸国の主任獣医官は理事会において委員会と会合し、委員会の作成した情報短信(Information note、2012年1月25日)を承認し、疫学状況を検討した。当該情報短信の概要は以下のとおり。
(1) シュマーレンベルグウイルスがヒトに疾病を引き起こす可能性を示す証拠はない。欧州疾病予防管理センター(ECDC)はシュマーレンベルグウイルスの人獣共通感染症リスクに関して予備評価を行い、新型のオルトブニヤウイルスがヒトに病気を引き起こす可能性はほぼないが、完全に現段階において排除することはできないとした。
(2) EUは、生体動物、その肉、乳又は畜産副産物に対して、他のオルトブニヤウイルスと同様にシュマーレンベルグウイルスに関するいかなる貿易規制も適用していない。これらの製品が当該ウイルス感染の危険をもたらすと考えていないためである。
(3) EUは入手可能な情報に基づき、EUの反すう動物(牛、めん羊、山羊)及びその製品の輸出に対する規制措置を正当ではないと考えている。
3. リスクはあるのか
 当該ウイルスがヒトにおいて疾患を引き起こす証拠はない。ECDCは人獣共通感染症リスクを評価し、当該ウイルスがヒトに病気を引き起こす可能性はほぼないが、完全に現段階において排除することはできないと結論付けた。
4. 感染国
 EUの数か国は、反すう動物の不審な流産、死産又は先天性奇形の報告をしている。現在までに当該疾病が検出された国はドイツ、オランダ、ベルギー、英国、フランスである。
5.各機関の公表文書及びURL
(1)委員会の指針書
http://ec.europa.eu/food/animal/diseases/schmallenberg_virus/docs/guidance_document_07022012_en.pdf
(2)EFSAの予備分析
http://www.efsa.europa.eu/en/supporting/doc/241e.pdf
(3)委員会の情報短信
http://ec.europa.eu/food/animal/diseases/schmallenberg_virus/docs/information_1818_note_240112_en.pdf
(4)SCoFCAHの声明文
Http://ec.europa.eu/food/animal/diseases/schmallenberg_virus/docs/sv_statement_11012012_en.pdf
(5)SCoFCAHの会合における、EU諸国の発表
http://ec.europa.eu/food/committees/regulatory/scfcah/animal_health/presentations_en.htm#0708022012
(6)ECDCの評価書
http://ecdc.europa.eu/en/publications/Publications/231112_TER_Risk_assessment_Schmallenberg_virus.pdf
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州委員会(EC)保健衛生・食の安全総局(DG SANTE)
情報源(報道) 欧州連合(EU)
URL http://ec.europa.eu/food/animal/diseases/schmallenberg_virus/index_en.htm
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