食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03530820149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、反すう動物における「シュマーレンベルグ」ウイルス(SBV)の拡散について可能性のあるシナリオに関する報告書を公表
資料日付 2012年2月8日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は2月8日、反すう動物における「シュマーレンベルグ」ウイルス(SBV)の拡散について可能性のあるシナリオに関する報告書(2012年2月6日承認)を公表した。概要は以下のとおり。
 欧州委員会からの要請を受け、EFSAは最近反すう動物から検出された「シュマーレンベルグ」ウイルス(SBV)(ブニヤウイルス科オルトブニヤウイルス属シンブ血清群)と暫定的に命名されたウイルスの、欧州において起こり得る疫学シナリオに関する科学報告書を公表した。成獣での臨床兆候は主として軽度か現れないが、感染に関連した一過性発熱、食欲減退、泌乳量低下、下痢が観察された。SBVの主要な臨床兆候は、アカバネウイルス感染と同様の新生動物における先天性奇形である。ドイツ、オランダ、ベルギー、フランス、英国からは確認症例が報告されている。
 SBVの疫学に関する情報は限られていることから、EFSAは、SBVが感受性集団にどのように拡散していくかを評価するのに、ブルータングウイルス(BTV8)モデルを用いた。BTV8が選ばれた理由として、1)他のシンブ血清群ウイルスは基本的にBTV8と同じく昆虫媒介感染症であること、2)BTV8及びSBVは反すう動物集団にまん延すること、3)欧州でのBTV8に関する情報は入手できるが、シンブ血清群ウイルスに関する報告は、EU加盟国で1件しかないことが挙げられる。
 シナリオでは、宿主当りの媒介昆虫の数及び気温が特定の閾値を超えた時には、いつでも、感受性集団に病気が流行する可能性があることが示された。欧州における状況を評価するために、また起こり得る拡散シナリオの精度を上げるために、疾病伝播における推定相関リスク要因に関する知見が求められる(EU動物集団での免疫状態を含む)。
 EFSAは、当該疾病の事故及び出現率、奇形胎仔、母獣でのウイルスの存在について、2012年に全加盟国において連携したデータ収集を提言している。現在の知見ではSBVがヒトを発病させる可能性はほとんどないことが示されている。公衆衛生上の懸念が生じた時にこれに対処するため、EFSA及び欧州疾病予防管理センター(ECDC)は緊密に状況を監視している。今後加盟国からデータが入手でき次第、EFSAは動物衛生福祉の点からSBV感染の影響について全体評価を提供する予定である。
 当該報告書(31ページ)は以下のURLから入手可能。
http://www.efsa.europa.eu/en/supporting/doc/241e.pdf
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL http://www.efsa.europa.eu/en/press/news/120208.htm
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