食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03500660475
タイトル フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)、オクラトキシンA汚染を受けた甘草/ミントハーブ茶摂取のリスク評価について意見書を提出
資料日付 2011年12月13日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)は、オクラトキシンA汚染を受けた甘草/ミントハーブ茶摂取のリスク評価について競争・消費・不正抑止総局(DGCCRF)から諮問を受けて、2011年10月26日付で意見書を提出した。
 流通業者の実施した検査で、甘草/ミント茶葉(甘草62%及びミントと香料22%)から濃度52.1μg/kg乾燥重量のオクラトキシンAが検出された。
 改正欧州規則1881/2006は、温浸(仏語 infusion)茶用の成分として使用する甘草の根茎に含まれるオクラトキシンAの最大含有量を20μg/kg乾燥重量に定めている。この法規にはハーブ茶に含まれるオクラトキシンAの最大含有量の規定はない。
 甘草/ミント茶葉のオクラトキシンA汚染レベル及びこのタイプの食品の飲用、オクラトキシンAの毒性参照値や消費者のこのマイコトキシンの(通常の食事による)自然暴露量に関するデータから、この茶葉の飲用が消費者の健康リスクを生ずるか否かを評価した。
 オクラトキシンAに主要な標的器官は腎臓である。長期間暴露は尿細管機能低下、糖尿、蛋白尿の原因となる。豚が動物種としては最も感受性が高いと考えられている。豚での腎毒性の初期兆候の出現に基づいて、欧州食品安全機関(EFSA)は2006年に暫定耐容週間摂取量(PTWI)を120ng/kg体重/週を提案し、2010年に確定している。ANSESは、第2回トータルダイエットスタディのオクラトキシンAの長期継続暴露のリスク評価にこの値を採用している。
 暴露計算では、混合ハーブ茶葉で検出された最大値56.7μg/kg乾燥重量を用いた。これはハーブ茶1包での0.76μg/Lに相当する。
 甘草を主要成分とするハーブ茶の高摂取群のリスクを評価するために、最大値を使って最も安全側に立った以下の仮定を立てた。
・サンプルの汚染最大値及び甘草/ミントを主要成分とする乾燥茶葉に含まれる全てのオクラトキシンAが移行するという前提条件を選択
・ハーブ茶摂取量を過剰に見積り(甘草/ミント茶の消費のみならず全てのハーブ茶消費量を使用)
・ハーブ茶の(摂取量の多い方から)最高摂取群5%(成人と子供)の暴露量を基にリスク評価
・長期暴露に基づく毒性参照値の選択
 ANSESは様々なハーブを混合したハーブ茶のみを飲用することは、汚染が一過性のものであることを考えれば、健康リスクを生ずる性質のものではないと考える。
 これらと同様の安全側に立った前提条件(hypotheses protectrices)に基づくと、ANSESは、成人で甘草/ミントハーブ茶葉を7包/日、子供で3包/日を消費すると毒性参照値を超える可能性が出てくると評価した。しかしながら、今のところ、第2回フランス全国個人食生活調査(INCA 2)によると様々な種類のハーブを含む茶葉の高摂取群では成人で4包/日、子供では1.5包/日以下であった。
 最後に、甘草/ミントハーブ茶葉飲用のオクラトキシンA暴露への寄与の大きいことを考慮し、ANSESはこのマイコトキシンの規制値に関して、原料(甘草)の適合性を日常的に確認する必要性を指摘するものである。
地域 欧州
国・地方 フランス
情報源(公的機関) フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)
情報源(報道) フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)
URL http://www.anses.fr/Documents/RCCP2011sa0267.pdf
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