食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03490710450
タイトル Eurosurveillance:掲載論文「S-OtrH3N2ウイルス:ウイルスの分子特性及び以前に循環したH3N2ヒト型ウイルスとの相関性の記述への塩基配列データの使用」
資料日付 2011年12月15日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  Eurosurveillance (Volume 16
, Issue 50
, 15 December 2011)に掲載された論文「S-OtrH3N2ウイルス:ウイルスの分子特性及び以前に循環したH3N2ヒト型ウイルスとの相関性の記述への塩基配列データの使用」の概要はとおり。
 動物が保有宿主であるインフルエンザウイルスの出現は永遠の課題である。これらのウイルスに関する迅速な説明と情報の即時共有が、インフルエンザのサーベイランスネットワーク及びパンデミックの防備において非常に重要である。米国疾病予防管理センターが行ったデータの提供を受け、ここに米国北東部でヒトから検出された豚由来三重再集合体インフルエンザA(H3N2)ウイルスの情報を提示する。
 ここでは、1972~2011年の間にインフルエンザワクチンに用いられた全てのヒト用参照ワクチン株、2011年の症例から分離された6株のS-OtrH3N2ウイルス、及び2010年、2011年に豚集団から検出された2株のS-OtrH3N2ウイルスのHA遺伝子のHA1領域の966の塩基配列(塩基72~1038)の解析を行った。
 系統樹解析の結果、ヒト型のHA1領域が系統発生学的にS-OtrH3N2ウイルスに最も近縁なのはA/Wuhan/359/95(H3N2)ウイルスであることが示された。これはヒト型H3N2ウイルスが北米の豚集団に導入された時期と一致している。
 抗原部位の相異の解析では、HAたん白質の5つの抗原部位を貫通するHA1サブユニットのアミノ酸配列はS-OtrH3N2ウイルスとヒト型インフルエンザA(H3N2)株に相異が示された。C
,D
,E抗原部位の相異はほとんどなかったが、A及びB抗原部位ではかなりの相異が観察された。
 結論として、これらのS-OtrH3N2ウイルスに進化がなく、また一般に想定される影響が予期されないとしても、もしこれらの散発例が持続的な汎発性へと変化するならば、適合した診断手法を用いた強化されたサーベイランスが必要となろう。S-Otr及びヒト型H3インフルエンザウイルス(特に1995年以前にまん延したもの)の塩基配列に類似性が観察されたことから、交差防御の可能性は高い。しかし血清疫学的研究で確認すべきである。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) Eurosurveillance
情報源(報道) Eurosurveillance
URL Http://www.eurosurveillance.org/ViewArticle.aspx?ArticleId=20039
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