食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03490530149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、様々な化学物質への食事経由暴露量の評価のためにEFSAで現在用いられている手順の概要に関する科学的報告書を公表
資料日付 2011年12月8日
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概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は12月8日、様々な化学物質への食事経由暴露量の評価のためにEFSAで現在用いられている手順の概要に関する科学的報告書(2011年12月2日付け、33ページ)を公表した。概要は以下のとおり。
1. 食品中の化学的なハザード(危害要因)の健康影響は、食事経由暴露量と懸念の毒性学的レベルを比較することによって推定される。暴露評価は、食品中に存在する、ある化学物質の濃度データと喫食されるそうした食品(訳注:当該化学物質を含有する食品)の量を結びつけることである。食事経由暴露量を評価する現在の最新方法を説明する手引書が過去10年間に国際レベルでいくつか作成されているが、専門分野全域にわたる整合性(Harmonisation)はほとんどない。
2. 最悪の場合を想定する迅速な推定方法から実際の暴露量の評価を目的とした高精度な方法まで、多数の様々な方法が存在する。食事経由暴露量の評価の正確度が増せば、評価の実施費用も増す。EFSAのある意見は、(1)暴露量評価は保守的(訳注:より安全側に立った)でなければならない、(2)段階的手法は特定の必要性に応じて用いることが望ましいと主張する。しかし、EFSAのパネル間に存在する方法論の相違点のいくつかは、評価対象物質のクラスに対する特定の要件によって完全には正当化されていない。精度がより高く、より正確な食品摂取情報をEFSAにおいて利用できることによって、暴露量の推定方法にさらに整合性をとれる可能性がある。
3. 加盟国のモニタリングプログラムにおける化学物質の濃度データの妥当性を改善させることが、統計学に基づいた標本抽出の枠組みを加盟国と共同で作ることによって可能であり、また、トータルダイエットスタディからのデータを用いるという整合性のとれた手法を促進することが可能である。
4. EFSAの各パネルが用いているスクリーニング方法、及び個別データと簡易統計を用いた慢性暴露量の算出のための高摂取者のモデリングについて、さらに調和させる必要がある。暴露量を算出すると、小児はよく最高位にあるため、常に小児(特に幼児)を考慮に入れることが提案される。 (1)改良が必要とされる場合には、確率論的な食事経由暴露量評価のより日常的な利用について調べること、(2)代謝あるいは構造が類似する化学物質の累積暴露評価の利用について調べること、(3)短期的な食事データから通常の摂取量を推定するための統計学的方法を試すことが有用であると考えられる。

国立医薬品食品衛生研究所 安全情報部 食品安全情報(化学物質)No.25/2011(2011.12.14)P9
http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/index.htm
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/doc/2490.pdf
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