食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03490420149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、農薬有効成分エスフェンバレレートについて既存の残留基準値の見直しに関する理由を付した意見書を公表
資料日付 2011年11月3日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は11月3日、農薬有効成分エスフェンバレレート(Esfenvalerate)の既存の残留基準値(MRL)について欧州連合(EU)の法令に従った見直しに関する理由を付した意見書(2011年10月27日付け)を公表した。概要は以下のとおり。
1. エスフェンバレレートは、規則(EC) No 396/2005が2008年9月2日に発効する前の2001年8月1日、指令91/414/EECの附属書I(訳注:植物防疫製剤への含有を認可された有効成分のリスト)に収載された。このためEFSAは、上記規則の第12条第2項に従い、当該有効成分の既存MRLの見直しに関する理由を付した意見を出すよう要請されている。
2. エスフェンバレレートの毒性学的プロファイルが指令91/414/EECの枠組みの中で評価され、0.02mg/kg体重/日の一日摂取許容量(ADI)及び0.05mg/kg体重の急性参照用量(ARfD)が設定された。(1)エスフェンバレレートはフェンバレレートの生物学的活性を有する異性体であること、(2)エスフェンバレレートの長期毒性試験の無毒性量(NOAEL)はフェンバレレートのNOAELより低いことを考慮すると、フェンバレレートのほかの構成異性体がエスフェンバレレートより毒性が高いことは予見されない。
3. 主要作物におけるエスフェンバレレート及びフェンバレレートの代謝について葉面散布後の3種類の作物グループで調べられた。これらの異なる試験において代謝パターンが類似していることが示され、この見直しの枠組みで安全性が確認されたすべての作物における規制対象及びリスク評価に関連する残留物をフェンバレレート(エスフェンバレレートを含む構成異性体は任意の比率)と定義することが可能であった。
4. 報告担当加盟国(RMS)によって報告された用途(訳注:適用作物の飼料用途)に基づき、乳用反すう動物、肉用反すう動物及び豚で有意な摂取量が算出されたが、家きんでは算出されなかった。泌乳期の反すう動物における代謝は十分に調べらており、調査結果を豚にも外挿することができる。食肉、脂肪、乳及び卵における規制対象の残留物定義をフェンバレレート(エスフェンバレレートを含む構成異性体は任意の比率)と設定することが可能であった。こうした産品の喫食に関連したリスク評価に同じ残留物定義を適用することができる。肝臓及び腎臓を考慮し、肝臓及び腎臓における規制対象に関連する残留物をフェンバレレート(エスフェンバレレートを含む構成異性体は任意の比率)及び代謝物のCPIA(訳注:肝臓及び腎臓で検出された主要代謝物の2-(4-クロロフェニル)イソ吉草酸)の総量をフェンバレレートに換算したものと定義することをEFSAは提案する。リスク評価のための残留物定義をフェンバレレート(エスフェンバレレートを含む構成異性体は任意の比率)、CPIA及びPB acid (訳注:3-フェノキシ安息香酸)の総量をフェンバレレートに換算したものとすることをEFSAは提案する。
5. MRL見直しの主な結果
(1)規制対象の残留物定義:フェンバレレート(エスフェンバレレートを含む構成異性体は任意の比率)
1) データによって安全性が十分に裏付けられ、規則(EC) No 396/2005の附属書II(訳注:生産物に設定されたMRLのリスト)への収載が勧告されるMRL案
 生食用ぶどう:0.3mg/kg、ばれいしょ:0.02mg/kg(定量限界(LOQ))、トマト:0.1mg/kg等。
2) リスク管理機関による検討がさらに必要なため、規則(EC) No 396/2005の附属書IIへの収載が勧告されないMRL案
 りんご:0.1mg/kg、小麦の穀粒:0.2mg/kg、牛の食肉:0.25mg/kg脂肪、牛の乳:0.04mg/kg、山羊の乳:0.02mg/kg(LOQ)等。
(2)規制対象の残留物定義:フェンバレレート(エスフェンバレレートを含む構成異性体は任意の比率)及びCPIAの総量をフェンバレレートに換算したもの
リスク管理機関による検討がさらに必要なため、規則(EC) No 396/2005の附属書IIへの収載が勧告されないMRL案
 豚の肝臓:0.02mg/kg(LOQ)、豚の腎臓:0.02mg/kg(LOQ)、牛の肝臓:0.07mg/kg、牛の腎臓:0.05mg/kg等。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/doc/2432.pdf
(※注)食品安全関係情報データベースに関する注意事項
本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
掲載情報は、国際機関、国内外の政府機関等のホームページ上に公表された情報から収集したものですが、関係する全ての機関の情報を確認しているものではありません。また、情報内容について食品安全委員会が確認若しくは推薦しているものではありません。
掲載情報のタイトル及び概要(記事)は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
情報公表機関からの公表文書については、個別項目の欄に記載されているURLからご確認下さい。ただし、記載されているURLは情報収集時のものであり、その後変更されている可能性がありますので、ご了承下さい。