食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03480600340
タイトル フランス厚生・連帯省、発がん物質エチレンオキサイドで(使い捨てタイプの)哺乳瓶、おしゃぶり、吸乳器が殺菌処理されていたことが発覚したと発表
資料日付 2011年11月17日
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概要(記事)  フランス厚生・連帯省は11月17日のプレスリリースで、エチレンオキサイドで殺菌処理した(使い捨てタイプの)哺乳瓶、おしゃぶり、吸乳器などが主として産院をはじめとする病院に出回っていることが発覚したと発表した。
 エチレンオキサイドを食品と接触する容器包装の殺菌処理に使用することは認可されていない。エチンオキサイドには発がん性がある。
 厚生・連帯省は社会事業全般監査局(IGAS)と競争・消費・不正抑止総局(DGCCRF)と合同で調査を開始した。
 エチレンオキサイドで殺菌した食品と接触する容器包装、またこのような製品を購入する産院などでの状況調査の結果を今年末までに取りまとめる予定である。最優先課題はエチレンオキサイドで殺菌された哺乳瓶、おしゃぶり、吸乳器を可及的速やかに回収することである。

エチレンオキサイド消毒哺乳瓶事件続報:
 フランス厚生・連帯省は11月18日、エチレンオキサイドで消毒した(使い捨てタイプの)哺乳瓶、おしゃぶり、吸乳器に関する行動計画を発表した。
 規則違反のエチレンオキサイドで殺菌した哺乳瓶が主として産院に納入されていることが判明したことを受けて、厚生・連帯省は保健総局局長、関連企業、関係官庁を召集し、現状改善の善後策を講ずるよう要請した。この会議で決まったことは以下のとおり。
・医療総局と保健総局は関係産院に直ちに通知する
・代替品を準備し、可及的速やかに当該ロットを回収する
・食品環境衛生安全庁(ANSES)と保健製品衛生安全庁(AFSSAPS)は年末までに必要な調査研究を行う
・競争・消費・不正抑止総局(DGCCRF)は今回の事件がどのように発生したか調査する
 厚生・連帯省は、今回の事件を受けて、企業は課せられた義務を果たすべきであると指摘した。
http://www.sante.gouv.fr/plan-d-action-relatif-aux-biberons-tetines-et-teterelles-sterilises-avec-de-l-oxyde-d-ethylene.html

 フランス厚生・連帯省は11月18日、今問題になっている発がん物質に指定されているエチレンオキサイドで消毒された使い捨てタイプの哺乳瓶、おしゃぶり、吸入器についてQ&Aを発表した。内容は以下のとおり。
・エチレンオキサイドとは何か?
・エチレンオキサイドの使用と規制
・エチレンオキサイドで消毒した哺乳瓶やおしゃぶり、吸乳器と接触すると赤ん坊にリスクはあるか?
 現在の知見では、エチレンオキサイドによる殺菌法の使用で、暴露期間及び暴露量を考慮すると実証されている健康影響が発生するとは思われない。
 食品環境労働衛生安全庁(ANSES)及び保健製品衛生安全庁(AFSSAPS)が、年末までに必要な追加調査・研究を実施する。
・当局はどのような対策を講ずるのか?
・何故違法な方法で消毒した哺乳瓶が産院に供給されたのか?
http://www.sante.gouv.fr/questions-reponses-biberons-tetines-et-teterelles-sterilises-a-l-oxyde-d-ethylene.html

関連情報
報道記事:
フランス科学情報インターネットサイトmaxisciences.comは11月17日付けの報道記事で、使い捨てタイプの哺乳瓶が発がん性のある毒ガスで消毒されていたと伝えた。
 エチレンオキサイドで消毒されたおしゃぶりが4百万個、産院向けに販売されている。メーカーはベルギーのBledico社とフランスのCair社である。
 ヌーベル・オプセルヴァターによると、新生児800
,000人の殆ど(98%)は産院で出産され、そのうちの400
,000人が母乳ではなく、産院が提供する哺乳瓶を使って授乳されている。
http://www.maxisciences.com/biberon/des-biberons-jetables-sterilises-avec-un-gaz-toxique_art18696.html
地域 欧州
国・地方 フランス
情報源(公的機関) フランス厚生・連帯省
情報源(報道) フランス厚生・連帯省
URL http://www.sante.gouv.fr/sterilisation-des-biberons-tetines-et-teterelles-avec-de-l-oxyde-d-ethylene-cancerogene.html
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