食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03470740149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、ケシの種子中におけるアヘンアルカロイド類の存在に係る公衆衛生リスクに関する科学的意見書を公表
資料日付 2011年11月8日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は11月8日、ケシの種子におけるアヘンアルカロイド類の存在に係る公衆衛生リスクに関する科学的意見書(2011年10月5日採択)を公表した。概要は以下のとおり。
1. ケシの種子は、ケシ(Papaver somniferum L.)から得られる。ケシの種子は、ベーカリー製品、料理の表面に散らす食材(訳注:薬味や飾り付け)、ケーキの詰め物及びデザート並びに食用油の生産に用いられる。ケシ科植物は、モルヒネ(Morphine)及びコデイン(Codeine)などの麻薬性アルカロイド類を含有している。ケシの種子はアヘンアルカロイド類を含有していないが、虫害の結果あるいは劣悪な収穫作業によってアルカロイドに汚染される可能性がある。欧州委員会(EC)は、食用のケシの種子におけるアヘンアルカロイド類の存在に係る公衆衛生リスクに関する科学的意見を提示するようEFSAに求めた。
2. データ公募の後、EFSAは、ケシの種子、ベーカリー製品及びベーカリー製品の材料の各試料におけるアヘンアルカロイド類の分析結果(主としてモルヒネ、コデイン、テバイン(Thebaine)、パパベリン(Papaverine)及びノスカピン(Noscapine))を受け取った。EFSAの「フードチェーンにおける汚染物質に関する科学パネル」(CONTAMパネル)は、分析されたケシの種子及び食品の試料のアルカロイド類含有率並びにそうしたアルカロイド類の薬理学的活性に基づき、リスク評価はモルヒネのみに対する食事経由暴露量を根拠にすることができると結論づけた。
3. CONTAMパネルは、モルヒネについて30μg/kg体重の既知の単回経口投与による最小治療量から、10μg /kg体重の急性参照用量(ARfD)を設定するために、不確実係数3を適用した。ケシの種子を含有する食品に由来するモルヒネへの食事経由暴露量の推定によって、一回の食事で当該ARfDを超える可能性のある喫食者(特に小児)も欧州連合(EU)全域にいることが立証された。本リスク評価は、提出されたデータのアルカロイドプロファイルに相当するアルカロイドプロファイルを有するケシの種子試料に関するものであり、質的に異なるアルカロイドプロファイルを有するケシの種子試料に外挿しないことが望ましい。

国立医薬品食品衛生研究所 安全情報部 食品安全情報(化学物質)No.23/2011(2011.11.16)P6~7 http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/index.html
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/doc/2405.pdf
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