食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03470390314
タイトル ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)、グリホサートの健康リスク評価に関し、Q&Aを公表
資料日付 2011年11月11日
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概要(記事)  ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)は11月11日、グリホサートの健康リスク評価に関し、Q&Aを公表した。
 グリホサート系農薬は、世界中で最もよく使用されている植物防疫製剤である。ここ数ヶ月の間に、除草剤有効成分の健康リスク評価に関する議論が、主に、非政府組織である「Earth Open Source」が出した「ラウンドアップ(訳注:グリホサートを含む除草剤の商品名)と出生時の異常-公衆は闇の中に閉じ込められているのか?」と題する出版物によって引き起こされた。この出版物では、グリホサート評価にあたった欧州委員会(EC)及びドイツ当局が、関連する情報を隠蔽したと批判されている。
 グリホサートの健康リスク評価に関するQ&Aは以下のとおり。
1.グリホサートとはなにか?
 世界中で多くの植物防疫製剤に使用されている除草剤有効成分である。
2.グリホサートは植物においてどのように作用するのか?
 グリホサートは、アミノ酸のフェニルアラニン、チロシン及びトリプトファンの生合成のための植物に必須である酵素5-エノールピルビルシキミ酸-3-リン酸合成酵素を阻害する。この酵素は、動物及びヒトでは生成しない。
3.グリホサートは毒性学的調査では、どのような特性を示したか?
 グリホサート経口投与で約30%が胃腸管から吸収され、7日以内にほとんど排出される。動物実験では、経口、経皮及び吸気による摂取により、若干の急性毒性を示した。グリホサートの反復投与試験では、高投与群において肝臓、唾液腺に損傷を与え、また、消化管及び膀胱の粘膜刺激作用を生じさせた。多くの標準化された試験で、グリホサートは変異原性を示さなかった。ラットとマウスの長期試験では、グリホサートの発がん性の証拠はみられなかった。ラットとウサギでの研究で、グリホサートが生殖毒性または発生毒性がないとされた。高用量投与後の妊娠ラット及びウサギに先天性欠損が、いくつかの研究で観察されたが、再現性がなく、母獣が既に中毒の明確な兆候を示していたため、この知見は、ヒトへの関連性はないとされた。
4.グリホサートにどのような健康に関する基準値が設定されたか?
 EUの評価では一日摂取許容量(ADI)が0.3mg/kg体重、許容作業者暴露量(AOEL)が0.2mg/kg体重/日と設定された。
 世界保健機関(WHO)では2004年に、ADIを1.0mg/kg体重と設定した。
 米国の米国環境保護庁(EPA)は、慢性参照用量(慢性RfD)を1.75mg/kg体重/日(ADIに相当)と設定している。急性参照用量は各評価機関とも、不要としている。
5.特定の非政府組織により、なぜグリホサートは繁殖及び発生毒性があると評価されているのか?
6.ツメガエル及び家きんにおけるグリホサートの研究は、規制当局の観点からどのように評価されるのか?
7. 規制当局により、なぜグリホサートは繁殖及び発生毒性がないと評価されているのか?
8.グリホサートに関するその他の公表されている研究は、規制に関する決定でどのように考慮されるのか?
 当該評価書の英語版は以下のURLから入手可能。
 http://www.bfr.bund.de/en/frequently_asked_questions_on_the_health_risk_assessment_of_glyphosate-127871.html
地域 欧州
国・地方 ドイツ
情報源(公的機関) ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)
情報源(報道) ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)
URL http://www.bfr.bund.de/de/fragen_und_antworten_zur_gesundheitlichen_bewertung_von_glyphosat-127823.html
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