食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03460460149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、飼料及び食品中のアルテルナリア毒素の存在に関連した動物衛生及び公衆衛生リスクに関する科学的意見書を公表
資料日付 2011年10月26日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は10月26日、飼料及び食品中のアルテルナリア毒素(Alternaria toxins)の存在に関連した動物衛生及び公衆衛生リスクに関する科学的意見書(2011年10月6日採択)を公表した。概要は以下のとおり。
1. 欧州委員会(EC)は、食品や飼料に含まれるアルテルナリア毒素の安全性を検証するようEFSAに求めた。当該毒素類のいくつかは、穀類、油糧種子類、トマト、りんご及びオリーブなど多くの作物に植物病害を引き起こすほか、in vitroで遺伝毒性が示され、及び/もしくはラットにおいて胎児毒性を有する。本意見書は、アルテルナリオール(Alternariol)、アルテリナリオールモノメチルエーテル(Alternariol monomethyl ether)、テヌアゾン酸(Tenuazonic acid)、イソ-テヌアゾン酸(Iso-tenuazonic acid)、アルテルトキシン類(Altertoxins)、テントキシン(Tentoxin)、アルテヌエン(Altenuene)及びAAL毒素(Alternaria alternata f. sp. Lycopersici toxins)について論じる。
2. 欧州連合(EU)の加盟2ヶ国が提示した食品中におけるアルテルナリア毒素の発生データ(86%)及び科学文献で公表されたデータ(16%)の計11
,730件が検討された。これらの毒素類は、一般に穀物及び穀物を主成分とする製品、トマト及びトマト製品、ヒマワリの種子及びヒマワリ油、果実及び果実製品並びにビール及びワインに見いだされた。飼料中の発生データ(1
,150件)は、文献だけから収集された。
3. 農場動物及び愛玩動物に対するアルテルナリア毒素の毒性作用に関する知見、並びに飼料におけるアルテルナリア毒素の発生データは、様々な動物種について衛生リスクを評価するには不十分であった。鶏に対しては、アルテルナリオールが衛生リスクを示す兆候がある一方、テヌアゾン酸も衛生上の懸念である可能性が排除できない。「フードチェーンにおける汚染物質に関する科学パネル」(CONTAMパネル)は、(1) アルテルナリア毒素に関連する毒性データがほとんど又はまったくないこと、(2) アルテルナリア毒素のいくつかの化学構造が判明していること、(3) アルテルナリア毒素のいくつかについて食事経由の暴露量に関するデータが存在することを考慮して、これらのかび毒へのヒトの食事経由暴露量に対する懸念の相対的なレベルを評価するために「毒性学的懸念の閾値」(TTC)手法を用いた。
4. アルテルナリア毒素のうち遺伝毒性を有するアルテルナリオール及びアルテリナリオールモノメチルエーテルについて推定される食事経由の慢性暴露量は、該当するTTC値を超えており、追加の毒性データの必要性を示した。非遺伝毒性のテントキシン及びテヌアゾン酸について推定される食事経由の慢性暴露量は、該当するTTC値を下回り、ヒトの健康に懸念を及ぼす可能性は低いと考えられる。

国立医薬品食品衛生研究所 安全情報部 食品安全情報(化学物質)No.22/2011(2011.11.02)P7~8 http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/index.html
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/doc/2407.pdf
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