食品安全関係情報詳細
| 資料管理ID | syu03440710305 |
| タイトル | 欧州連合(EU)の食品獣医局(FVO)、牛の電子識別(EID)に関するQ＆A等を公表 |
| 資料日付 | 2011年9月9日 |
| 分類１ | - |
| 分類２ | - |
| 概要（記事） | 欧州連合(EU)の食品獣医局(FVO)は9月9日、現在検討中の、EU内で牛を識別するための電子識別(EID)の公式導入に関するQ＆A等を公表した。 欧州委員会(EC)は8月30日、現行の牛の識別の規則の改正及びEID導入の2つの提案を承認した。これらの実施はEU内の食品安全及び動物衛生保護を更に強化するとされる。Q&Aの概要は以下のとおり。 Q1.電子タグ(electronic tagging)のメリットとは何か。 A1.電子タグは、動物個体コードをデータベースに直接読み取ることが可能である。それは、手作業の登録より誤りが少なく、速い。動物の疾病が集団発生した場合、EIDにより各個体の履歴を明確に参照でき、感染症の根絶又は拡大の予防のために、速く効果的な処置を取ることが可能となる。また、農場での管理においても有益である。 Q2.ECがEIDを強制とせず、農業者が各々の目的によって動物を識別することが既に可能であるならば、なぜ牛のEIDの提案をするのか？なぜ農業者の責任にすべてを委ねないのか？ECの過剰規制ではないか？ A2.ECの提案は、EIDを公式の識別方法として認識しようとするものである。それは、EIDを使用する農業者は従来の識別における規則のすべてに従う必要はないということであり、農業者の負担を軽減するとされる。同時にECは、EIDの技術的基準の調和をはかろうとしている。調和をとらなければ、各農業者が異なる基準を選択する可能性があり、トレーサビリティの簡易化及びEU内での取引の容易化のための公式な手段としてのEIDの使用が不可能になる。また、EIDは既に使用されているため、異なる加盟国における農業者間の調和のとれていないシステムの発展は危険であり、委員会が今制定することを決定しなれば、将来調和を行うことは非常に難しくなる可能性がある。 Q3.めん羊及び山羊に対しては強制であるのに、なぜECは牛には任意のEIDの提案をするのか？ A3.EIDは、それを採用した農業者に管理上の負担の節約及び削減をもたらすが、小規模農場などの一定の状況下においてはEIDの導入の費用／利益は、識別方法としての使用に関して有利とならない可能性がある。そのためECは強制のEIDとする提案を行わない。また、既設の信頼性のある識別システムを考慮すると、現存する従来システムを急にEIDに置き換える緊急性及び必要性はない。 めん羊及び山羊の分野では、状況は全く異なる。EIDなしでは実行不可能であるため、EIDが利用可能になるまで個体識別及びトレーサビリティは義務ではなかった。EIDが利用可能になって初めて、EIDと組み合わせた個体識別及びトレーサビリティが義務付けられた。 Q4.なぜECは第三国には設置されていない、このように複雑な生体動物の識別及びトレーサビリティシステムを課すのか。 A4.十分に機能する生体動物の識別及びトレーサビリティシステムは、人獣共通感染症を含めた動物の疾病の予防及び管理、EU内の食品安全性の確保のために必要不可欠である。例えば、ダイオキシン汚染のようなフードチェーンにおいて望ましくない事象が生じた場合に、当局がダイオキシンに汚染された食肉又は乳などの動物製品を確認または除外し、それを公表することは、フードチェーンに沿った製品の追跡を可能にする動物識別の優れたシステムに基づいてのみ可能である。また、独自の優れた識別及びトレーサビリティシステムを既に持つ第三国もある。ＥＵは第三国に独自の国内規定を課すことも、またその逆もできない。 Q5.なぜECは、EUのような識別及びトレーサビリティシステムを持たない第三国からの動物及び動物製品の輸入を禁止しないのか。 A5.EUの規定はリスクベースであり、それは、動物の健康状態が良好である第三国からのみの輸入を可能とするものである。この点については、EUへの生体動物の輸入は非常に厳しい規定に従い、実際に、各年輸入される生体動物数は少なく、一方、輸出数は非常に多い。食肉に関しても、EUの輸入条件は、口蹄疫(FMD)などの病原体の輸入のリスクをもたらさないよう、厳しい。実際に、国際基準を超えて、口蹄疫清浄ではない国に対して、食肉中のFMDウィルスを殺滅する除骨及び熟成などの追加要件を課すこともある。 当該Q&Aは、以下のURLから入手可能。 http://ec.europa.eu/food/animal/identification/bovine/docs/bov_id_qa.pdf 当該提案は、以下のURLから入手可能。 Http://ec.europa.eu/food/animal/identification/bovine/docs/bov_id_2011_525.pdf |
| 地域 | 欧州 |
| 国・地方 | EU |
| 情報源（公的機関） | 欧州連合(EU) |
| 情報源（報道） | 欧州連合(EU) |
| URL | http://ec.europa.eu/food/animal/identification/bovine/elec_id_bovine_en.htm |
（※注）食品安全関係情報データベースに関する注意事項
本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
掲載情報は、国際機関、国内外の政府機関等のホームページ上に公表された情報から収集したものですが、関係する全ての機関の情報を確認しているものではありません。また、情報内容について食品安全委員会が確認若しくは推薦しているものではありません。
掲載情報のタイトル及び概要（記事）は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
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