食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03412290208
タイトル オーストラリア・ニュージーランド食品基準機関(FSANZ)、A1ミルクとA2に関するファクトシートを公表
資料日付 2011年8月15日
分類1 -
分類2 -
概要(記事) オーストラリア・ニュージーランド食品基準機関(FSANZ)は8月、A1ミルクとA2ミルクに関するファクトシートを公表した。概要は以下のとおり。
Q.A1ミルク及びA2ミルクとは何か。
A.ミルクは多種のたん白質を含んでいる。一般に、牛乳中のたん白質の約80%はカゼインたん白質である。しかし、牛の種類が異なるミルクや牛以外の動物のミルクでは、たん白質の割合が異なる。主なカゼインの一つはベータカゼインである。様々な型のベータカゼインが存在するが、最も一般的なのはベータカゼインA1(この型を多く含むミルクはA1ミルクとして知られている)及びベータカゼインA2(このタイプを多く含むミルクはA2ミルクとして知られている)である。ホルスタインのような特定種の牛は主にA1ミルクを産出するが、ガーンジーのような他種の牛、めん羊及び山羊は主にA2ミルクを産出する。オーストラリアとニュージーランドで産出されるミルクは、通常A1とA2ミルクが混ざったものである。
Q.A2ミルクについての主張。
A.A2ミルクは子供の自閉症だけでなく、成人の統合失調症、糖尿病、心疾患を防ぐといわれている。2011年4月に未然型-SIDS(SIDS:乳児突然死症候群)事例と血中の高レベルのBカソモルフィン-7(BCM-7)との関連を示す1件のポーランドの研究にをメディアが報告した。BCM-7はベータカゼインから生じるペプチドである。ペプチドは、食品の消化で生じたり、時に食品加工でも生じたりするたん白質断片である。
Q.FSANZはこの主張をどう考えているか。
A.FSANZは、この2種のミルクの健康影響を比較できる入手可能な証拠を検討してきた。FSANZはさらなる研究が進行中であることに留意し、試験されているいくつかの興味深い仮説がある一方、この主張を裏付ける十分な証拠がないと結論づけた。
FSANZは、2011年のポーランドの研究を評価したが、その結果は、研究者らが示唆した関連を示さないことを見出した。2009年に、欧州食品安全機関(EFSA)もミルクや他の食品中のBCM- 7及び関連ペプチドの健康影響の可能性に関する科学的証拠の詳細な見直しを行った。EFSAは、BCM-7の食事からの摂取、関連したペプチドあるいはそれらのたん白質前駆体とされうるものと、心臓病や糖尿病のような非伝染性疾患との間に因果関係がないと結論づけた。

国立医薬品食品衛生研究所 安全情報部 食品安全情報(化学物質)No.17/2011(2011.8.24)P14
http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/index.html
地域 大洋州
国・地方 豪州
情報源(公的機関) 豪州・NZ食品安全庁(FSANZ)
情報源(報道) 豪州・NZ食品基準機関(FSANZ)
URL http://www.foodstandards.gov.au/scienceandeducation/factsheets/factsheets2011/a1anda2milkaugust2015227.cfm
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