食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03410660149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、農薬有効成分シロマジンの既存の残留基準値の見直しに関する理由を付した意見書を公表
資料日付 2011年7月20日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は7月20日、農薬有効成分シロマジン(Cyromazine)の既存の残留基準値(MRL) について規則(EC) No 396/2005の第12条に従った見直しに関する理由を付した意見書(2011年7月18日付け)を公表した。概要は以下のとおり。
1. シロマジンは2010年1月1日、すなわち規則(EC) No 396/2005の2008年9月2日の発効後、指令91/414/EECの附属書I(訳注:植物防疫製剤への含有を認可された有効成分のリスト)に収載された。このためEFSAは、上記規則の第12(1)条に従い、当該有効成分の既存MRLの見直しに関する理由を付した意見を出すよう求められている。
2. シロマジンの毒性学的プロファイルが指令91/414/EECの枠組みで評価され、0.06mg/kg体重/日の一日摂取許容量(ADI)及び0.1mg/kg体重の急性参照用量(ARfD)が設定された。メラミンの毒性学的プロファイルは、食品及び飼料中のメラミンに関する科学的意見書において評価され、0.2mg/kg体重/日の耐容一日摂取量(TDI)が設定された。
3. 主要作物におけるシロマジンの代謝について、葉面散布後の2種類の作物グループで調べられた。その異なる作物代謝試験において代謝パターンが類似していることが示され、また、果実類及び葉菜類のリスク評価に関連する残留物はシロマジン及びメラミンと別個に定義することができた。(1)メラミンは他の原因(動物用医薬品としての用途や包装、難燃剤など)に由来する可能性があること、また、(2)親化合物はシロマジンの農薬使用における適切な指標であることから、規制対象に関連する残留物を親化合物のみとすることが提案される。
4. メラミンのMRL案に関して、メラミンは別の原因に由来する可能性があることをEFSAは指摘する。フードチェーンにおけるメラミンの存在は、異なる分野(すなわち汚染物質、動物用医薬品及び食品接触材料)の法令によって規制される。なおまた、(1)葉菜類に対するメラミンのMRLを算定できないこと、(2)シロマジンに設定されたMRLが既に農薬としてのシロマジンの使用をモニタリングするための望ましい指標であることをEFSAは重視する。規則 (EC) No 396/2005の枠組みにおいてシロマジンの農薬用途を反映したメラミンのMRLを設定することが適当とされた場合、下記のMRL案が最適といえる。
5. MRLの見直しの結果
(1)規制対象の残留物定義1:シロマジン
1) データによって安全性が十分に裏付けられ、規則(EC) No 396/2005の附属書II(訳注:生産物に設定されたMRLのリスト)への収載が勧告されるMRL
トマト類:0.6mg/kg、とうがらし類:1.5mg/kg等
2) リスク管理機関による検討がさらに必要なため、規則(EC) No 396/2005の附属書IIへの収載が勧告されないMRL
ラムズレタス:15mg/kg、レタス:3mg/kg等
(2) 規制対象の残留物定義2:メラミン(任意)
 リスク管理機関による検討がさらに必要なため、規則(EC) No 396/2005の附属書IIへの収載が勧告されないMRL
トマト類:0.2mg/kg、とうがらし類:0.4mg/kg等
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/doc/2326.pdf
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