食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03401400111
タイトル カナダ食品検査庁(CFIA)、モンサント・カナダ社の乾燥耐性(干ばつ耐性)遺伝子組換えトウモロコシMON87460の安全性を確認
資料日付 2011年7月28日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  カナダ食品検査庁(CFIA)は7月26日、モンサント・カナダ社の乾燥耐性(干ばつ耐性)遺伝子組換えトウモロコシMON87460の安全性に関する決定を発表した。
 乾燥耐性の形質は、アグロバクテリウム媒介形質転換(Agrobacterium-mediated transformation)によりBacillus subtilisからクローニングした低温ショックたん白質(CSPB)を産生する遺伝子を導入して得られた。CSPBは、主としてリボ核酸(RNA)を安定化することで植物や細菌のストレス応答を緩和する。
 CSPBの平均発現量は、葉で0.47-3.1 μg/g乾燥重量、植物全体では0.67-2.8 μg/g乾燥重量、種子で0.072 μg/g乾燥重量、茎葉で0.042 μg/g乾燥重量、茎葉飼料0.10 μg/gである。
 MON87460のCSPBは、哺乳類に有害影響を与える既知のアレルゲンや毒性タンパク質と同じ配列を持たない。約4.7 mg/kg体重をマウスに経口投与した急性毒性試験で有害毒性は観察されなかった。In vitro消化試験では、通常は消化耐性があるアレルギー性物質と異なり、CSPBは人工胃液中で迅速に分解した。
 MON87460のCSPBは、アレルゲンと異なり、グリコシル化せず、また、アレルゲンの特性を持たない。よって、MON87460で発現するCSPBは、哺乳類に対し毒性もアレルギー誘発性もない。
 CFIAは新たな形質を持ったこの植物(新規形質植物:PNT)に環境変質リスクが無いこと、また、新開発飼料としてもカナダで現在市場に出回っている商業品種と比べて家畜飼料としての安全性にも懸念はないと判断した。
 認可した用途は、食品用とうもろこし生産(湿式製粉、乾式製粉、シードオイル)及びオイル、ミール、穀粒、家畜飼料用サイレージと二次製品である。但し、これらの作物はカナダの通常のとうもろこし生産区画外で栽培してはならない。
地域 北米
国・地方 カナダ
情報源(公的機関) カナダ食品検査庁(CFIA)
情報源(報道) カナダ食品検査庁(CFIA)
URL http://www.inspection.gc.ca/english/plaveg/bio/dd/dd1082e.shtml
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