食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03160100149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、エリスリトール(E968)の消化管耐容性に関する新しい小児研究を踏まえたエリスリトール の安全性に関する声明と題する科学的意見書を公表
資料日付 2010年7月9日
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概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は7月9日、エリスリトール(訳注:低カロリーの糖アルコールの1種で甘味料、風味増強剤等の目的で使用されている食品添加物)の消化管耐容性に関する新しい小児研究を踏まえたエリスリトール の安全性に関する声明と題する科学的意見書(6月22日付)を公表した。

 エリスリトールは食品、飲料に世界中で広く使用されており、1999年にFAO/WHO合同食品添加物専門家会議(JECFA)が評価し一日摂取許容量(ADI)を「特定せず」とし、2003年にはEUの科学パネルが安全と結論づけ、食品への使用を認可している。

 しかしながら、パネルは、特に若い消費者が飲料として摂取することにより、緩下作用(訳注:下剤効果を引き起す)の閾値を越える可能性があるとしてEUでは飲料への使用は認可していない。ヒトで実施された消化管耐容性に関する試験では、エリスリトールの無毒性量(NOAEL)は0.5~1.0g/kg体重/日であった。

 本小児研究は4~6歳を対象にエリスリトールの消化管耐容性の最大用量レベルを特定することを目的に行われた。

 4~6歳児がエリスリトール15g(0.71g/kg体重)を含む飲料を15分以内に摂取した結果から、緩下作用に関するNOAELは0.71g/kg体重/日であることが分かった。

 NOAEL及び清涼飲料での使用量2.5%から得られた推定摂取量(97.5パーセンタイルで0.59g/kg体重)の間の安全マージンは1.24である。

 NOAELが導き出された研究が限定的であること、エリスリトールが他の食品にも使用されていること、消化管への影響に対し他のポリオール(訳注:エリスリトール以外の糖アルコール)との相乗効果の可能性があることから、パネルは、子供を適切に保護するにはこの安全マージンは低すぎると結論づけた。

 従ってパネルは、入手可能なデータから、最大2.5%のエリスリトールを飲料に使用することは消化管耐容性について安全性に懸念があると結論づけた。


 
国立医薬品食品衛生研究所 安全情報部 食品安全情報 No.15/2010(2010.07.14)化学物質p9
http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL http://www.efsa.europa.eu/en/scdocs/doc/1650.pdf
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