食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu02950750188
タイトル フランス食品衛生安全庁(AFSSA)、サプリメントにトリプトファンを1,000 mgまで使用することについて意見書を提出
資料日付 2009年7月28日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  フランス食品衛生安全庁(AFSSA)は、サプリメントにトリプトファンを1,000 mgまで使用することについて競争・消費・不正抑止総局(DGCCRF)から諮問を受け2009年6月16日付で意見書を提出した。
 AFSSAは、英国食品基準庁(FSA)の毒性委員会(COT)が提唱しているサプリメントに使用するトリプトファンの量を220 mg/日までとすることについて2008年9月8日付意見書で肯定している(抗鬱剤を服用している患者を除く)。この数値は医薬品として使用が認められているトリプトファン投与量の2,228 mg/日を不確定係数10で除したものである。
 申請者は「消費者が期待する栄養効果を得ることができるよう」トリプトファンの量を220 mg/日から1,000 mg/日に引き上げるよう求めてきた。
 摂取頻度は不明であるが、トリプトファン3 g~6 g/日を少なくとも短期間摂取したことによるヒトへの悪影響(無気力、吐き気、頭痛)が報告されている。従ってトリプトファンの最小毒性量(LOAEL)は3 g/日と考える。
 トリプトファン高用量摂取と白内障の関係が今日未だ明らかにされていないとしても、その関係を懸念させるデータがある。
 AFSSAは次の医薬品、モノアミン酸化酵素阻害剤(MAOIs)、セロトニン再取り込み阻害剤(SRIs)、ベンゾジアゼピン、フェノチアジンなどとの相互作用リスクを指摘する。これら医薬品の適応症指示も、申請者がトリプトファンに提案しているそれと同じであるため、医薬品と同じようなものを知らずに同時摂取するリスクが増大するものとなる。
 AFSSAは更に、トリプトファンサプリメントは投薬管理の無い状態で摂取できるため、トリプトファンの使用量を増やすことはベンゾジアゼペン等の医薬品の過剰投与のリスクを著しく増大させることを指摘する。
 このようにヒトへの悪影響、栄養強化の性質や研究数が少ないこと、摂取頻度や副作用の種類、医薬品との相互作用リスク等の不確実性があることを考慮すると、LOAELから摂取限度を設定するには不確実係数10を維持することが適切であると思料する。
 よってAFSSAは申請者の提案する使用量1,000 mg/日を拒否するよう及びサプリメントとしてのトリプトファンの限度量220 mg/日を変更しないように勧告する。この限度量はFSAのCOTが2004年に提言し、2005年に再確認しているものである。
 この限度量の220 mg/日は消費者の平均栄養所要量(トリプトファン4 mg/kg体重/日)にほぼ相当する。AFSSAはフランスの一般国民のトリプトファンの必要量は食事から摂取できていることから注意喚起する(AFSSA、2008年)。3 g/日以上の用量で副作用と看做される影響、医薬品との相互作用リスク及び国民全体からみた遺伝的変異度や環境変異を考慮した不確定性要素があることを考慮すれば、この限界値の220mg/日は複数のトリプトファンのサプリメントや強化食品を摂取したとしてもトリプトファン(過剰)摂取リスクレベルに達する可能性を抑制することができる。
 AFSSAは、汚染に関するリスクを考慮するとトリプトファンは欧州医薬品規格適合品質であることが必要なことを指摘するものである(AFSSA意見書2007-SA-0231)。
地域 欧州
国・地方 フランス
情報源(公的機関) フランス食品衛生安全庁(AFSSA)
情報源(報道) フランス食品衛生安全庁(AFSSA)
URL http://www.afssa.fr/Documents/NUT2009sa0057.pdf