食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu02610160208
タイトル 豪州・ニュージーランド食品基準機関(FSANZ)、グルタミン酸ナトリウム(MSG)に関するファクトシートを公表
資料日付 2008年8月30日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  豪州・ニュージーランド食品基準機関(FSANZ)は、グルタミン酸ナトリウム(MSG)に関するファクトシートを公表した。その主要項目は以下のとおり。
1. MSGとは何か。
2. MSGは何故食品に添加されるのか。
3. どのような食品にMSGを含まれるか。
4. MSGは安全かどうか。
 多くの科学的研究からの根拠によると、MSGは種々の食品中で普通に含まれるレベルでは一般の人にとって安全である。これについては、幾つかの専門機関によって確認されている。
 少数の人が一回の食事で大量のMSGを摂取する場合に過敏症的な反応を経験する可能性はあるが、或る人達がピーナッツに対して示すアレルギー反応や一部のぜんそく患者が亜硫酸塩に対して経験するようなより深刻な影響を引き起すという説得力のある科学的証拠はない。
5. MSGはヒトに対しどのような影響を与えるか。
 ほとんどのヒトには影響がない。しかし、少数の人々が一回の食事で大量のMSGを摂取する場合に軽い過敏症反応を経験する可能性はある。大量のMSG摂取に対する症状は個人によって異なるが、頭痛、麻痺/興奮、赤面、筋肉収縮、一般的な衰弱などがある。これらの不快な症状は一時的なもので長く続く影響を引き起さず、一部のヒトがピーナッツに対して経験する、より深刻なアレルギー症状とは異なっている。
6. 人口のどのくらいの割合が影響を受けるか。
 或る調査では、人口の約1%に食事後前述の徴候が起こると推定している。しかしながら、この数字のどの程度の比率が実際にMSGに起因するかについては、報告された件数の大部分が摂取した食品のMSG含有量に関連しておらず、明らかではない。従って、実際に影響を受ける人の割合は、1%未満の可能性がある。
7. 食品がMSGを含有するかどうかについてどのように分かるか。 
8. 自分がMSGに対し敏感な場合にはどうしたら良いか。
9. FSANZはレストランに対しどのような助言を行っているか。
 食品販売店は、一般の人々がMSGに対し懸念を抱いていることを認識し、顧客に正確なアドバイスを行うようにするべきである。MSG使用量の削減が悪影響の発生を抑制することもあり、その使用を見直す必要がある。
 臨床的な研究では、MSG過敏症の人は1回3g以上の服用量に反応することが示されている。従って、この種の反応の発生を抑制する一つの方法としては食品に添加されるMSGの量を削減することである。
 最善の味覚向上を可能にするMSGの集積は食品重量の0.2~0.8%である。従って、食品の味覚をそこなうことなく、MSGの量を減らすことは可能である。0.8%を超えたMSGの使用は食品の味を低下させる傾向にある。最も味が良い服用量は、体重が70kgのヒトに対し体重当たり約60mg/kgで、これは一回の食事で約4.2gに匹敵する。
 添加されるMSG量を見直すに当たっては、結晶形状のMSGのみならず、原料、ソース(しょうゆ、魚醤)、混合調味料など他のMSG源についても考慮することが重要である。
 食品に含まれるMSGについて顧客に助言する場合には、MSG源となり得るすべてに関し情報を提供するべきである。
10. レストランは、MSGフリーと強調出来るか。
 MSGフリー強調については、間違いでない、誤解を招かないまたはごまかさない限り、法的に認められている。MSGを含む食品の摂取を避けたいと思っている多くのレストラン常連各は、外食する際に食品中のMSG含有量について尋ねる手間がはぶけるのでそのような強調を有用であると感じるかも知れない。しかしながら、或る状況下では、かかる強調が誤解を招く可能性もあるのでレストラン及び食料販売店は注意を払う必要がある。
 否定的強調が間違いか、誤解を招くか或いはごまかしかについて確定する際には、強調の技術的な正確性だけではなく、強調によって作り出される全体的印象についても考慮しなければならない。
 売り手は、強調が特定の食品の文脈で如何に解釈されるかについて考慮すべきである。例えば、もしスープに「MSGの添加なし」との強調がなされた場合、消費者としては、MSGが直接スープに添加されたか、或いはスープの別の材料(例、事前混合物)の一部として添加されたかに拘わらず、MSGを含まないと期待する。さらにそのような強調は、スープが、混合調味料のような生産の段階で添加されるMSGを含む材料を一切含有していないことをも意味する。
 MSGは、一部の食品で自然に発生する可能性があるので、売り手は消費者がこの事実について認識していることを確かめるべきである。例えば、トマト由来製品での「MSGなし」の表示は、トマトが自然にMSGを含んでいるので間違いである。
地域 大洋州
国・地方 豪州
情報源(公的機関) 豪州・NZ食品安全庁(FSANZ)
情報源(報道) FSANZ
URL http://www.foodstandards.gov.au/newsroom/factsheets/factsheets2008/msginfood.cfm
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