食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu02460400149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、飼料添加物ジクラズリルの非対象動物に対する交差汚染に関する科学パネルの意見書を公表
資料日付 2008年6月3日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は、飼料添加物ジクラズリルと非対象動物飼料との交差汚染に関する科学パネルの意見書を公表した。
 複数の配合飼料を製造しているラインで製品切替え時に、先に製造していた少量の飼料が製造ラインに残留し、後に製造に入る別の飼料を汚染することが一般的に知られている。今回、このような交差汚染の結果、非対象動物が当該飼料添加物に暴露することによる健康リスク、さらに、これらの動物由来食品への残留に関して評価を行った。
 飼料添加物ジクラズリルは、肉用鶏及び七面鳥に抗コクシジウム剤として使用が認可されている非イオノフォア合成化合物である。
 非対象動物に対して負荷試験を行ったところ、対象動物に認可された最大量の当該飼料添加物に暴露したアヒルや豚などに毒性の影響は無かった。また、交差汚染の結果、対象動物で認可されている最大量の10%の当該飼料添加物が非対象動物の飼料に混入しても、当該飼料添加物の摂取量はNOAEL(2.9mg/kg/日)を大幅に下回った。それゆえ、ジクラズリルの最大認可量の10%が交差汚染で混入しても、非対象動物に健康上の悪影響が生じる可能性はないという結論に至った。
 当該飼料添加物の残留に関するデータに基づき、ヒトの摂取量を推計した。ウサギ肉300g、ウサギの肝臓100g、皮/脂肪50g及び腎臓50g、さらに鶏卵100gを消費した場合、ヒトのジクラズリルへの暴露量は0.4μg/kg体重/日となり、これはADI(29μg/kg体重)のおよそ1.5%に相当する。兎と非対象動物の間で組織への蓄積などは異なるが、消費者の摂取量が上記のADIを超過する可能性はない。
 それゆえ、交差汚染により、対象動物で認可されている最大量の10%の当該飼料添加物が混入した飼料に暴露した動物に由来する製品中の残留当該飼料添加物を摂取しても、消費者に重大な健康リスクを引き起こすことはないという結論に至った。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL http://www.efsa.europa.eu/EFSA/Scientific_Opinion/contam_op_ej716_diclazuril_en
,0.pdf
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