食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu02330240188
タイトル フランス食品衛生安全庁(AFSSA)、除草剤グリホサート及びアセト乳酸合成酵素阻害剤耐性大豆356043の市場流通に関する意見書を公表
資料日付 2008年2月21日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  フランス食品衛生安全庁(AFSSA)は、欧州規則No.1829/2003に基づき、除草剤グリホサート及びアセト乳酸合成酵素阻害剤耐性大豆356043の種子及びその二次製品の食用及び飼料としての市場流通について、競争・消費・不正抑止総局(DGCCRF)からの諮問に対する、2007年12月21日付意見書を公表した。なお、本件は欧州内における栽培許可に関するものではない。概要は以下のとおり。
 遺伝子組換え大豆356043は、gat4601(改変N-アセチルトランスフェラーゼ遺伝子)及びgm-hra(改変アセト乳酸合成酵素遺伝子)を導入したものであり、gat4601が産生するGAT4601たん白でグリホサート耐性を、gm-hraが産生するGM-HRAたん白でアセト乳酸合成酵素阻害剤耐性を高めたものである。得られたデータからは挿入遺伝子の安定性が示された。
 大豆356043を対照大豆と比較した場合、脂質などの主要栄養素の含有量はほぼ同等であるが、種子に含まれるN-アセチル-アスパルテイト(NAA)とN-アセチルグルタメート(NAG)の含有率が有意に高く、マグネシウム含有率が有意に低かった。ビタミン類、特にB1とα-トコフェロールの含有率は、それぞれ統計学的に有意な変動を見せたが、その生物学的意味は不明である。全体としてはヘプタデカン脂肪酸、ヘプタデセン脂肪酸の増加など成分組成が対照大豆と等価であるとは言えない。
 大豆356043のGAT4601たん白及びGM-HRAたん白含有量はごく微量なため、E.coliを用いこれらのたん白を増産し、毒性試験を行った。その結果、急性毒性試験では特段の所見はないが、マウスの27日間反復投与亜急性毒性試験では血清中のカリウム、総たん白及びアルブミンの3項目で対照と統計的有意差があった。しかしながら、この有意差と投与との間に直接的な関連性はないと思われ、投与量800mg/kg体重/日に有害影響は無いと考える。なお、90日間亜慢性毒性試験は行われていない。
 アレルゲン性について大豆356043は、対照大豆と同等とされているが、in vitroたん白質分解消化試験などのデータは不十分である。
 鶏を使った給餌試験での体重増加は、対照大豆と同等であった。
 AFSSAは、遺伝子組換え大豆356043ではヘプタデカン酸、ヘプタデセン酸が有意に増加しかつNAAとNAG含有量が非常に多いため、対照大豆と同等であるとすることはできない。よって遺伝子組換え大豆356043の安全性を確認することはできない。
 また、90日間亜慢性毒性試験が行われれば、NAGとNAA含有量の増加等の成分組成変化の影響についての評価が可能となると考察する。
地域 欧州
国・地方 フランス
情報源(公的機関) フランス食品衛生安全庁(AFSSA)
情報源(報道) フランス食品衛生安全庁(AFSSA)
URL http://www.afssa.fr/Documents/BIOT2007sa0347.pdf
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