食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu02250240149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、動物クローニングに関する意見書の草稿
資料日付 2008年1月15日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  2007年2月、EFSAは、食品の安全性、動物衛生と福祉、環境の観点から動物クローニングに関して科学的助言を行うよう欧州委員会から要請を受けた。その後、各方面の専門家を集め、パブリックコメント用に動物クローニングに関する意見書の草稿を作成した。意見書の草稿の主要な結論は以下のようになる。
―クローンの死亡率及び疾病罹患率は従来の繁殖方法によるものと比較して極めて高いが、健康なクローンと産子から、体細胞核移植(SCNT)は牛や豚の繁殖技術として使用することに成功したことが示されている。生理学的及び臨床的パラメータを始めとして、多数のパラメータに基づき、健康なクローンと産子は従来の繁殖方法によるものと有意な差異はなかった。
―多くのクローンの健康と福祉が悪影響を受けているとされた。不健康なクローンの割合は、技術の進歩とともに減少する可能性がある。
―健康なクローン牛と豚及び産子由来の食品、つまり肉や牛乳などは、非クローン動物由来食品の組成や栄養価に対して正常範囲内にある。この結果を考慮し、非クローン動物の場合と同様不健康なクローンがフードチェーンに混入することは阻止されると仮定すれば、クローン及び産子由来食品と非クローン動物由来食品は、食品の安全性の観点から差異はほとんどない。
―動物クローニングの結果、環境への影響は予見されないが、入手可能なデータは限定的である。
 上記の草稿は、SCNTは比較的新しい技術であり、リスク評価に入手可能なデータは限られていることを認めている。ほとんどの試験はサンプルサイズが小さく、現在入手可能なデータからは、クローン牛と豚及び産子の評価のみ可能である。さらに、SCNTは発展途上の技術であり、相当な期間飼育され生存していた動物に関する情報は限定されている。また、福祉に関する現在の評価は限定的なデータに基づいている。
 EFSAは2008年2月25日までコメントを受け付ける。今後、2月に関係者を招集して会合を行うとともに、助言フォーラムを通じてEU加盟国とも協議を行う。科学委員会は、2008年4月に今回の意見書の草稿の改訂を採択し、5月に発表する予定である。
 パブリックコメント用の意見書の草稿については以下を参照。
http://www.efsa.europa.eu/EFSA/efsa_locale-1178620753812_1178676922939.htm
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL http://www.efsa.europa.eu/EFSA/efsa_locale-1178620753812_1178676923092.htm
(※注)食品安全関係情報データベースに関する注意事項
本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
掲載情報は、国際機関、国内外の政府機関等のホームページ上に公表された情報から収集したものですが、関係する全ての機関の情報を確認しているものではありません。また、情報内容について食品安全委員会が確認若しくは推薦しているものではありません。
掲載情報のタイトル及び概要(記事)は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
情報公表機関からの公表文書については、個別項目の欄に記載されているURLからご確認下さい。ただし、記載されているURLは情報収集時のものであり、その後変更されている可能性がありますので、ご了承下さい。