食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu01610030314
タイトル ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)、健康影響評価「シナモンを多く摂取する消費者は、現今、クマリンに高度に暴露されている」を公表
資料日付 2006年9月26日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)は、健康影響評価「シナモンを多く摂取する消費者は、現今、クマリンに高度に暴露されている」(13ページ)を公表した。概要は以下のとおり。
 クマリンは、多くの植物(クルマバソウ、メリロット、トンカマメなど)に含まれる天然香料で、特にシナモンの特定の種類に高濃度に含まれている。またクマリンは、芳香剤として化粧品に、有効成分として医薬品にも使用される。さらに近年は、糖尿病患者の血糖並びに血中脂肪を低下させるとの売り込みで、シナモンを含むサプリメントが販売されている。クマリンは、大量に摂取すると肝臓障害を引き起こす可能性があるため、食品分野では、香料の成分及び香り付けの食品添加物としてのみ使用が認可されている。以前よりクマリンは、動物実験において腫瘍形成を引き起こす可能性があることが知られている。しかし新たな科学的研究結果で、そこには従来推測されていたような遺伝毒性的な作用機序は存在しないことが示唆された。それゆえ欧州委員会は、クマリンに関する規制を廃止するため、EU香料指令の修正草案を提出した。BfRは消費者健康保護の観点より、クマリンについて再評価した。
 ドイツでは、シナモンを多く摂取する消費者は、食品を介し比較的多くのクマリンを摂取する。BfRは、ある公的食品サーベイランス機関が実施したシナモンパウダー及びシナモンクッキーのクマリン含量の測定結果に基づき、クマリン暴露を算定した。測定結果では、これらの食品のクマリン含量がEU香料指令規定の最大基準値2mg/kg(食品)を著しく超過しており、これは、食品産業がカッシア(※1)を使用していることを示唆している。カッシアは、セイロンニッケイより多くのクマリンを含む。BfRの暴露算定の結果、シナモンを多く摂取する子供は、ワーストケース(皮膚を介する高度暴露を同時に考慮するワーストケースシナリオ)では、EFSA設定のクマリンの耐容一日摂取量(TDI)0.1mg/kg体重を著しく超過することが示された。
 BfRは、食品を介するクマリンの摂取は、引き続き規制されねばならないとの見解である。クマリンの直接的な摂取(シナモン及び砂糖入りミルクライス※2など)による高度な暴露を避けるために、場合によっては立法措置を得る努力が必要であろう。
※1:トンキンニッケイともいう。肉桂の代用品。
※2:米を牛乳でやわらかく煮たデザート。
地域 欧州
国・地方 ドイツ
情報源(公的機関) ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)
情報源(報道) ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)
URL http://www.bfr.bund.de/cm/208/verbraucher_die_viel_zimt_verzehren_sind_derzeit_zu_hoch_mit_cumarin_belastet.pdf
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