研究情報詳細

評価案件ID cho99920191901
評価案件 体内移行に着目した食品添加物のリスク評価手法に関する研究
資料日付 2020年3月31日
分類1 --未選択--
分類2 --未選択--
事業概要  本研究では、加工助剤の評価におけるTTCの概念の導入の可能性を検討する目的で、TTCの概念の導入が検討されている器具・容器包装ガイドライン案の考え方を整理し、加工助剤の評価に適用できるかを検討した。さらに暴露量推計方法を検討した。添加物の場合、遺伝毒性発がん物質と評価のなされた物質については原則、承認するべきでないとされていることから、遺伝毒性試験の結果は摂取量に関わらず求めるのが望ましいと考え、器具・容器包装指針で設けられている「区分Ⅰ」を設けず、「区分Ⅱ」から「区分Ⅳ」相当の3段階を設定した。一方、各区分で要求される試験項目に関しては、添加物においても是認できるものと考えた。これまでに食品安全委員会では、9種類の加工助剤(殺菌料7種類、噴射剤1種類、抽出溶媒1種類)について添加物評価書が作成されている。そこで、それらの評価書及び事業者等からの提出資料を元に、加工助剤の食品健康影響評価における残留量を推定する方法、暴露量の推計方法について整理を行った。加工助剤の成分等の残留量の推定は、分析法の検出限界値以外を用いて行われる場合があり、一日摂取量の推計は、残留試験結果の他、使用基準に基づく等の方法がとられていることが明らかとなった。以上より、本研究結果をTTCの概念を一部導入した加工助剤の評価指針改訂のための提言としてとりまとめた。

(注)この報告書は、食品安全委員会の委託研究事業の成果について取りまとめたものです。
   本報告書で述べられている見解及び結論は研究者個人のものであり、食品安全委員会としての見解を示すものではありません。
事業名 食品健康影響評価技術研究
実施機関 食品安全委員会
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