研究情報詳細

評価案件ID cho99920181805
評価案件 食品添加物のリスク評価手法に関する研究ー乳児を対象とした評価手法及び毒性試験全般に関する最新の国際動向等を踏まえた提言ー
資料日付 2019年3月31日
分類1 --未選択--
分類2 --未選択--
事業概要 "本課題では、乳児を対象とした評価手法及び毒性試験全般に関する最新動向を踏まえた指針案の策定を目的に挙げた。国際動向として、JECFAならびにEFSAにおいて乳児を対象にしたリスク評価手法を提言していることを確認した。毒性試験全般に対してはOECDテストガイドラインと比較した結果、一般薬理試験・免疫毒性試験がガイドラインに対応していないことが判明した。乳児を対象にした添加物のリスク評価に関して、暴露量推定の根拠となる調整乳摂取量の把握を目的に乳児検診時の記録を管理栄養士からの聞き取り調査により収集した。その結果、4ヶ月以降の乳児では体重あたりの摂取量が同等あるいは減少し、2ヶ月齢の乳児の摂取量が最も高値を示すことが明らかとなった。今回収集した個別の数値を国際機関がエネルギー所要量から推定している数値と比較した結果、ほぼ一致していた。毒性学的面から乳児の特殊性を考慮すると、適切な実験動物として新生児ブタが考えられ、食品健康影響評価の際にはMOE評価が妥当であると考えられた。毒性試験実施方法については概ねOECDテストガイドラインを参照することが可能であるが、動物種の選択、アレルゲン性試験、食品常在成分の具体的な定義など、一部改訂が必要な項目があった。毒性評価手法については、今後はNOAEL設定のための試験条件、リードアクロスなどについて検討していく必要があると考えられた。これらの結果を基に指針案を提案した。

(注)この報告書は、食品安全委員会の委託研究事業の成果について取りまとめたものです。
   本報告書で述べられている見解及び結論は研究者個人のものであり、食品安全委員会としての見解を示すものではありません。"
事業名 食品健康影響評価技術研究
実施機関 食品安全委員会
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