研究情報詳細

評価案件ID cho99920151508
評価案件 香料の摂取量に関する評価方法の確立に関する研究(研究課題番号1508)
資料日付 2016年3月31日
分類1 --未選択--
分類2 --未選択--
事業概要  JECFA(FAO/WHO 合同食品添加物専門家会議)は、香料の安全性評価手順(以下「Procedure」という。)に使用する香料の摂取量の尺度として、the maximized survey-derivedintake (MSDI)法の他にthe single portion exposure technique (SPET)を採用している。
 SPET は、香料の平均(又は一般)添加率と食品分類の標準一食分量を組み合わせる。標準一食分量は、長期間の1 日の消費量を仮定した、その食品分類の消費者のための平均食品消費量の代表である。使用率の報告されているすべての食品分類の中から、一食分による摂取量が最も高い1 分類による摂取量をSPET 推定値として採用する。
 我が国の摂取量推定法として、SPET 法を採用するため、日本人のための標準一食分量について検討した。
 食品摂取頻度・摂取量調査の特別集計業務報告書(2005-2007)(非公開報告書)のデータをもとに、各食品の喫食者の一日消費量の50 パーセンタイル値を求めた。各食品の50 パーセンタイル値を、76 食品分類に分類した。各食品分類の中の50 パーセンタイル値の最大値を仮のポーションサイズとした。データの精査により、日本版SPET のための日本人のポーションサイズを設定した。日本人の標準一食分量を用いて209 香料のSPET 推定値を算出した。続いて、日本人の標準一食分量を持つSPET を用いたProcedure をそれらの香料に適用した。
 4 食品分類において、日本人のための標準一食分量が、JECFA のSPET の標準一食分量を超えた。日本人のための標準一食分量を使用して計算されたSPET 推定は2 つの香料でJECFAのそれより高かったが、Procedure の結果は変わらなかった。したがって、香料の安全性評価においてJECFA の標準一食分量を用いたSPET が使用可能と結論した。

(注)この報告書は、食品安全委員会の委託研究事業の成果について取りまとめたものです。
   本報告書で述べられている見解及び結論は研究者個人のものであり、食品安全委員会としての見解を示すものではありません。
事業名 食品健康影響評価技術研究
実施機関 食品安全委員会
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