研究情報詳細

評価案件ID cho99920070506
評価案件 定量的リスク評価に応用可能な手法の探索、分析及び開発に関する研究(研究課題番号0506)
資料日付 2008年3月31日
分類1 --未選択--
分類2 --未選択--
事業概要 [主任研究者]所属:国立医薬品食品衛生研究所/氏名:春日文子
[内容]食品の確率論的リスク評価手法の向上を目的に、データの数学的特徴ならびに確率論的解析手法について分析し、応用可能な確率論的手法の開発を行った。海外の定量的リスク評価事例における数学的解析手法について調査し、また統計ソフトウェアやシミュレーション・ソフトウェアの特徴や限界について整理した。これらの知見を元に確率論的リスク評価を実施した。アジの刺身の摂食に伴う腸炎ビブリオ感染のリスク評価では、アジの刺身の喫食により1万回から100万回に1回の確率で腸炎ビブリオ胃腸炎を発症し、発症確率は冷蔵流通の不備があると1.5倍に、また内臓除去後に水洗いしないで「さく」を取ると16倍になると計算された。鶏肉によるカンピロバクター食中毒のリスク評価では、衛生管理によって農場汚染率を下げる対策と、食鳥処理場において非汚染農場の鶏を先に処理する時間的区分を一緒に実行すると、最も有効に食中毒が減らせることがわかった。

(注)この報告書は、食品安全委員会の委託研究事業の成果について取りまとめたものです。
   本報告書で述べられている見解及び結論は研究者個人のものであり、食品安全委員会としての見解を示すものではありません。
事業名 食品健康影響評価技術研究
実施機関 食品安全委員会
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