Q&A詳細

評価案件ID mob07015000003
タイトル 硝酸塩について
公表日 2007年10月26日
問い合わせ・意見 窒素分の多い化学肥料等が野菜栽培で多量に使われている現状を考えると、今後、野菜の硝酸塩がさらに増加していくものと懸念される。野菜の硝酸塩基準を定め、規制することが必要なのではないだろうか。また、電子レンジによる調理では硝酸塩は減らないと言われているが本当か。
問い合わせ・意見分類 肥料・飼料関係
コメント元 厚生労働省
コメント (平成18年12月分)
硝酸塩はそもそも野菜中の成分として含まれており、通常の食生活において野菜中の硝酸塩が人体に有害な作用を引き起こすことはないと考えられます。
また、国際的には、FAO及びWHOの専門家会議(JECFA※)の報告書において、野菜が食品として有用であることはよく知られていること及び硝酸塩が野菜の基質の中にあることにより人における硝酸塩の吸収や代謝が影響を受ける可能性があることを考慮すると、野菜の硝酸塩の含有量の限界値を設けることは適当でない旨指摘されています。
厚生労働省においては、厚生労働科学研究等において、野菜その他の生鮮食品に含まれる硝酸塩の摂取量の調査等を行っています。今後も引き続き我が国における硝酸塩の摂取状況や国際的な動向等を把握するよう努めてまいります。
なお、野菜中の硝酸塩は、茹でるなどの調理により減少することが知られています。

※JECFA(FAO/WHO合同食品添加物専門家会議):
FAO とWHO が合同で運営する専門家の会合として、1956 年から活動開始。
FAO 、WHO 、それらの加盟国およびコーデックス委員会に対する科学的な助言機関として、添加物、汚染物質、動物用医薬品などの安全性評価を行う。
(食品安全委員会:「食品の安全性に関する用語集」から抜粋) <!--PAUSE-->
コメント元 農林水産省
コメント (平成18年12月分)
農林水産省では、野菜中の硝酸塩等についての研究を行い、その成果として、野菜中の硝酸測定の簡易マニュアルを策定したほか、野菜中の硝酸塩濃度を下げることのできる様々な栽培技術の効果を確認しました。
平成18年からは、食の安全・安心確保交付金により、農産物中の硝酸塩含有量等の実態把握、収量や品質を損なうことなく地域の条件に適した硝酸塩低減化技術の検討、農業者の硝酸塩のリスク管理に対する意識を高めるための有識者等との情報交換会等を行っています。
詳細はホームページで紹介していますので、御参照ください。http://www.maff.go.jp/syoku_anzen/syosan/index.htm
また、野菜に含まれる硝酸塩については、茹でる・漬ける・炒める等の調理方法により低減化が可能であるとの研究結果が報告されており、上記ホームページにおいても紹介しております。なお、現在のところ上記の調理方法と電子レンジによる調理とを比較した研究に関する報告は承知しておりません。 <!--PAUSE-->
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