Q&A詳細

評価案件ID mob07014000012
タイトル 高濃度にDAGを含む食品の安全性について
公表日 2010年3月23日
問い合わせ・意見 特定保健用食品の「エコナ」に含まれるグリシドール脂肪酸エステルが分離し、発がん性物質に変わる成分が含まれているとの報道に驚いた。食の安全・健康志向を求める消費者は、国に対し、厳しい指導・対応を期待する。
問い合わせ・意見分類 新開発食品関係
コメント元 食品安全委員会
コメント グリシドール脂肪酸エステルは、グリシドールとう物質に脂肪酸が1個結合したもので、ジアシルグリセロール(DAG)を高濃度に含む食用油の脱臭工程において生成されることがわかっています。
グリシドール脂肪酸エステルが遺伝毒性を持つ発がん物質であるかどうかの毒性学的なデータは得られていませんが、消化されると分解されて国際癌研究機関(IARC)によって「人に対し発がんの危険性あり」と分類されているグリシドールを遊離する可能性が否定できないとの指摘があることから、食品安全委員会において「高濃度にDAGを含む食品の安全性」について審議を行う中で、グリシドール脂肪酸エステルの発がん性についても検討を進めています。
現在、食品安全委員会から厚生労働省に対して、グリシドール脂肪酸エステルに関する追加資料をできるだけ早く提出するよう要請しており、追加資料が提出され次第、これまでに得られている科学的知見と併せて、速やかに審議を開始することとしています。
〔参考〕
○食品安全委員会
「高濃度にジアシルグリセロール(DAG)を含む食用油等に関する情報(Q&A)」
http://www.fsc.go.jp/sonota/dag/diacylglycerol_dag6_qa_20091203.pdf
コメント元 消費者庁
コメント エコナ問題を取り扱った「食品SOS対応プロジェクト」では、昨年10月8日に取りまとめた報告において、特定保健用食品(特保)制度の今後のあり方について、検討を進めるとしたところです。
これを受け、消費者庁では、特保の表示制度を含め、いわゆる健康食品に関する表示の課題に関する論点を整理して検討を進めるため、「健康食品の表示に関する検討会」を開催し、年度内に論点整理を行うこととしており、検討会における論点整理については、消費者委員会へ報告し、さらにご議論いただく予定としております。
添付資料ファイル