Q&A詳細

評価案件ID mob07008000006
タイトル ビスフェノールAについて 
公表日 2010年6月16日
問い合わせ・意見 ビスフェノールAの健康影響評価について諮問されているが、近年の研究では、もっと低容量の暴露でも乳幼児や胎児の神経・行動に影響を与えるという指摘や、特に胎児・乳幼児に暴露すると成長後に影響するとの指摘がある。また、海外では、食器に使うことを禁止する法律が成立する等の動きがある。現段階での消費者への情報提供が必要なのでないか。
問い合わせ・意見分類 器具・容器包装関係
コメント元 食品安全委員会
コメント (平成22年3月分)
現在、食品安全委員会では、厚生労働省からのリスク評価の要請を受けて、ビスフェノールA(BPA)のヒトへの低用量曝露の影響等について調査審議を行っております。本件については、器具・容器包装専門調査会の下に生殖発生毒性等に関するワーキンググループを設置して、これまでに9回の会合を行いました。
ここでは、まず試験のため投与したBPAによる影響なのか、それとも試験環境に含まれているBPAに由来する影響なのかを正確に評価するため、低用量における影響をどのような点に注意して評価すべきかについて考え方をとりまとめました。現在、この考え方に基づき、詳細に検討を行っているところであり、今後は可能な限り速やかに評価結果をとりまとめることとしています。
BPAの審議状況等については、ホームページに掲載しておりますのでご参照下さい。
なお、本年11月には、WHO/FAOにおいて、BPAの安全性評価を行うための臨時の専門家会合が開催される予定であることから、食品安全委員会では、今後とも諸外国の動向について、注視してまいります。
〔参考〕
○食品安全委員会
「器具・容器包装専門調査会」
http://www.fsc.go.jp/senmon/kiguyouki/index.html
「食器などのプラスチック製品に含まれるビスフェノールAについて」
http://www.fsc.go.jp/sonota/bisphenol/qa1_bisphenola.pdf

コメント元 厚生労働省
コメント (平成21年11月分)
一部の食品用容器等に使用されるビスフェノールAについては、食品衛生法においてポリカーボネート製品に対して溶出等を規制しています。一方、近年、国内外から、動物の胎児や子供に対して、これまでの毒性試験では有害な影響が認められないとされた量よりきわめて低用量の曝露により影響が観察されたという実験結果の報告があったことから、厚生労働省では、現在、ビスフェノールAが人の健康に与える影響に関する評価を食品安全委員会に依頼しています。今後、食品安全委員会の評価結果が得られれば、それを踏まえて、必要な対応を検討していくこととしています。
また、消費者の方々に対してはビスフェノールAについての御理解を深めていただくためのQ&Aをホームページ上にて公開しておりますのでご参照下さい。
今後とも、ビスフェノールAに関する新たな情報を入手する都度、遅滞なくQ&Aを更新するなど、常に最新の正しい情報を提供できるようにいたします。
〔参考〕
○厚生労働省
「ビスフェノールAについてのQ&A」
http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/iyaku/kigu/topics/080707-1.html


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