食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06770080344
タイトル ベルギー連邦フードチェーン安全庁(AFSCA)、AFSCA科学委員会及び保健衛生高等評議会による共同勧告書「魚介類摂取に伴うメリットとデメリット 第2部: ダイオキシン類及びダイオキシン様ポリ塩化ビフェニル」を公表
資料日付 2026年8月4日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  ベルギー連邦フードチェーン安全庁(AFSCA)は、AFSCA科学委員会及び保健衛生高等評議会による共同勧告書「魚介類摂取に伴うメリットとデメリット 第2部: ダイオキシン類及びダイオキシン様ポリ塩化ビフェニル」(61ページ、英語)を公表した(公表日不明、保健衛生高等評議会の委員会による承認日: 2026年6月3日)。概要は以下のとおり。
・要約
 本意見書は、ベルギーにおける魚介類の摂取に関連した、小児(3~9歳)、青少年(10~17歳)、及び成人(18~64歳)のダイオキシン類及びダイオキシン様ポリ塩化ビフェニル(PCDD/F(ポリ塩化ジベンゾ-パラ-ジオキシン(PCDD)及びポリ塩化ジベンゾフラン(PCDF))、及びDL-PCB(ダイオキシン様PCB))への食事性ばく露を評価し、これらのばく露をベネフィット・リスクの観点から検討するものである。当該評価では、国内の発生データと食品摂取情報を統合し、特に小児に注意を払い、人口集団間のばく露パターンを特性評価する。
 魚介類は、特に長鎖オメガ3脂肪酸(エイコサペンタエン酸(EPA)及びドコサヘキサエン酸(DHA))の供給源として、栄養学的に有用な食事の構成要素である。その一方で、これらの食品群は、ダイオキシン類やDL-PCBへの食事性ばく露の一因となっている。
 17種類のPCDD/F同族体(congener)の合計、29種類のPCDD/F及びDL-PCB同族体の合計について、欧州食品安全機関(EFSA)の確立されたリスク評価手法に基づき、ばく露推定値が導出された。計算はWHO2005の毒性等価係数(TEF)を用いて行われたが、並行して行われた評価では、同族体特異的な毒性の評価における近年の科学的進歩を反映したWHO2022のTEFを取り入れた。改訂された毒性学的重み付けが、毒性等量(TEQ)に基づくばく露指標、及びベネフィット・リスクの解釈に及ぼす影響を明らかにするために、両方のTEFスキームの比較分析を行った。
 WHO2005-TEFスキームに基づき、17種類の同族体については、平均ばく露量が0.037~0.069 pg WHO2005-TEQ/kg体重/日の範囲であり、29種類の同族体については0.107~0.198 pg WHO2005-TEQ/kg体重/日の範囲であった。この枠組みでは、現行の耐容週間摂取量(TWI)である2 pg WHO2005-TEQ/kg体重/週の超過が、ばく露分布の下位パーセンタイル(原文ママ)において、特に小児の間で観察された。
 WHO2022 TEFの枠組みの適用により、より低いTEQ推定値が得られた。平均食事性ばく露量推定値(下限及び上限)は、17種類の同族体について0.022~0.046 pg WHO2022 TEQ/kg体重/日の範囲であり、29種類の同族体については0.060~0.116 pg WHO2022 TEQ/kg体重/日の範囲であった。評価対象の全ての集団において、小児は一貫して最も高いばく露量を示した。
 小児については、TWIの超過は、主にばく露分布の上位パーセンタイルにおいて認められ、特に、定量化されなかった汚染物質の濃度をその定量限界で置き換える上限値の保守的(conservative)な仮定の下で認められた。これらの研究結果は、平均的集団よりも、摂取量が多い個人に関する潜在的な懸念を示している。
 あらゆる人口集団で、魚類に関連するダイオキシン類及びDL-PCBばく露の主な要因として、回遊性魚類(サケ等)、次いで魚類の加工製品が特定された。魚類は、濃度ベースで、最も汚染された食品群であり、魚種の選択及び一人前の分量が個人のばく露量の主な決定要因となる。これらの研究結果は、食事指針において、バランスのとれた多様な魚類の摂取パターンの重要性を浮き彫りにしている。
 ベネフィット・リスク評価は、脂肪分の多い魚類と脂肪分の少ない魚類を組み合わせたバランスの取れた摂取パターンが、汚染物質ばく露量を毒性学的参照値(TWI)未満に抑えつつ、EPA及びDHAの適切な摂取量を確保しうることを示している。好ましいベネフィット・リスクプロファイルを伴う摂取シナリオは、成人においては「脂肪分の多い魚類100 g + 脂肪分の少ない魚類100 g」のような週単位の組合せに相当し、小児においては「脂肪分の多い魚類70 g + 脂肪分の少ない魚類50 g/週」のようなバランスの取れたパターンに相当する(「脂肪分の多い魚類50 g + 脂肪分の少ない魚類50~70 g」についても、同様の好ましいプロファイルが認められた)。対照的に、脂肪分の多い魚類の週当たりの摂取量が多いシナリオでは、汚染物質へのばく露が毒性学的により重要な水準となる傾向にあったのに対し、脂肪分の多い魚類の摂取量が極めて少ないシナリオでは、EPA + DHAの目標摂取量に達しない可能性が高かった。(中略)
 全体として、本意見書は、バランスの取れた摂取パターンの枠内で、魚類の継続的な食事への取り入れを支持するものである。小児に対する食事の助言においては、小児は体重あたりの汚染物質ばく露に対する感受性が高いことを認識し、一人前の分量と魚類の種類に特に注意するべきである。
地域 欧州
国・地方 ベルギー
情報源(公的機関) ベルギー連邦フードチェーン安全庁(AFSCA)
情報源(報道) ベルギー連邦フードチェーン安全庁(AFSCA)
URL https://favv-afsca.be/sites/default/files/scicom/avis/2026/Opinion%2003-2026.pdf