食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06761110328
タイトル 英国環境・食料・農村地域省(DEFRA)、精密育種により作出された複数の病原体に対する抵抗性を有するジャガイモに関する情報を公表 (前半1/2)
資料日付 2026年7月3日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  英国環境・食料・農村地域省(DEFRA)は7月3日、精密育種により作出された複数の病原体に対する抵抗性を有するジャガイモに関する情報を公表した。概要は以下のとおり。
1. 精密育種ステータス確認書(照会番号:PBM/25/SOTU/002)、6月8日
 2023年遺伝子工学(精密育種)法第8セクションに従い、さらに、環境放出に関する諮問委員会(ACRE)からの報告書を受理したことを踏まえ、DEFRA国務大臣は、上市通知PBM/25/SOTU/002にて詳述される当該植物が精密育種により作出されたことを確認し、これを認める。精密育種として確認された当該植物の識別子は、附属書1に記載されている。
2. 精密育種上市通知に詳述される生物の精密育種ステータスに関するACREからの提言(照会番号:PBM/25/SOTU/002)、2025年12月
 ACREは、2023年遺伝子工学(精密育種)法第1セクション(2)にて明確にされる精密育種生物の定義に基づき、参照される上市通知に詳述される生物が、精密育種生物に該当すると判断する。
 ACREの提言は以下のとおり。
(a) 当該ゲノムの如何なる特徴も、現代バイオテクノロジーの適用の結果である
 当該ジャガイモは、アグロバクテリウムを介した形質転換により、6つのシス遺伝子(Rpi.vnt1.1、Rpi-amr3、Rpi-amr1、Rysto、Rladg、及びアセト乳酸合成酵素(ALS)遺伝子)と短いリンカー配列からなるT-DNA配列の挿入を、そのゲノム内に有する。当該手法は、同法にて定義される現代バイオテクノロジーの技術である。
(b) 現代バイオテクノロジーの適用に起因するゲノムの全ての特徴が安定している
 本上市通知に詳述されている植物材料は、栄養的にのみ繁殖されている。栄養繁殖は、ジャガイモにおいて導入されたDNA配列の安定性を維持し、形質の有効性の低下を防ぐことが繰り返し実証されている。さらに、当該植物に導入されたシス遺伝子群は、開発されたジャガイモ系統において数年にわたり安定して維持されている。
(c) 現代バイオテクノロジーの適用に起因するゲノムの全ての特徴が、選択技術との併用の有無に関わらず、従来プロセスのみから生じ得るものである
 ジャガイモ植物体へのシス遺伝子Rpi.vnt1.1、Rysto、Rladg及びALS遺伝子の挿入は、同法で定義される従来のプロセスによって生じ得る遺伝的変化であるとして、ACREにより認められた。ACREは通知者に対し、Rpi-amr3及びRpi-amr1遺伝子の当該植物体への導入が、同法で定義される従来のプロセスを通じて生じ得たものであり、したがってこれらもシス遺伝子と見なし得るものであるという主張を裏付ける追加のエビデンスを提出するよう求める情報通知を発出した。
 具体的にはACREは、Rpi-amr3及びRpi-amr1遺伝子の起源である生物、Solanum americanumまたはSolanum nigrum由来の遺伝物質が、同法第1セクション6.a(i)から(vii)に詳述される1つ以上の従来のプロセスによってSolanum tuberosumの遺伝物質と交換され得るというエビデンス、並びにその交換がどのように生じ得るかについての段階的な説明を、通知者に提供するよう求めた。
 通知者は、当該情報通知への対応として、Solanum tuberosumを除雄したSolanum nigrumと交配できる可能性があり、その子孫(F1個体)が、同法で定義される伝統的手法である胚救済を通じて不稔植物体を生成し得ることを示す追加のエビデンスを提出した。この報告されている植物体(F2)の不稔性は、そのF1親系統の五倍体という性質から予想されるものであり、F1親系統に抗有糸分裂剤であるコルヒチンを適用する等、染色体数を倍化させることで、F2個体において稔性が回復すると予想される。倍数性の操作は作物育種において確立された手法であり、Solanum属内での交配における受精障壁や胚乳形成不全の解消にしばしば成功しており、同法で定義される従来のプロセスである。
 申請者はまた、同法で定義される従来のプロセスを通じて、Solanum americanumまたはSolanum nigrum の遺伝物質をSolanum tuberosumの遺伝物質と交換し得る、複数の戦略及び段階的なプロセスに関する詳細な情報を、関連する中間体に関する説明も含め、提供した。
 提供された追加情報を受け、ACREは、Rpi-amr3及びRpi-amr1遺伝子が、同法で定義される従来のプロセスを通じてSolanum americanum及びSolanum nigrumからSolanum tuberosumに導入され得るシス遺伝子であることを認めた。
(d) 当該ゲノムは、現代バイオテクノロジー以外の如何なる人工的改変技術の適用に起因する特徴も含まない
 当該ジャガイモは、そのゲノム内において、現代のバイオテクノロジー以外の人工的改変技術により作成される如何なる特徴も含まない。導入されたシス遺伝子の存在は、通知者がT-DNA内の遺伝子間の固有の接合部すべてを対象に診断的PCRを実施することで確認された。また、通知者は、全ゲノム短鎖リードシーケンシングに続いてkmer解析及びPCRを行うことにより、バイナリベクターのバックボーン非含有が検証されることも確認した。

(後半の内容:https://www.fsc.go.jp/fsciis/foodSafetyMaterial/show/syu06761111328)
地域 欧州
国・地方 英国
情報源(公的機関) 英国環境・食料・農村地域省(DEFRA)
情報源(報道) 英国環境・食料・農村地域省(DEFRA)
URL https://www.gov.uk/government/publications/precision-bred-organism-marketing-notice-reference-pbm25sotu002