食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06740400104
タイトル 米国疾病管理予防センター(CDC)、生チェダーチーズに関連した腸管出血性大腸菌O157:H7集団感染に関する情報を最終更新
資料日付 2026年4月30日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  米国疾病管理予防センター(CDC)は4月30日、生チェダーチーズ(訳注:未加工の生乳から製造されたナチュラルチーズ)に関連した腸管出血性大腸菌O157:H7集団感染に関する情報を最終更新した。概要は以下のとおり。
 要点:当該集団感染は終息した。CDC、米国食品医薬品庁(FDA)、並びに3州(カリフォルニア州、フロリダ州、テキサス州)の公衆衛生当局は、Raw Farm社が販売した生チェダーチーズ及び生乳に関連した複数州にわたる腸管出血性大腸菌集団感染について調査を行った。今回の集団感染における患者の半数以上は5歳未満の小児であった。
1. CDC、FDA並びに3州の公衆衛生及び規制当局は、複数州にわたる腸管出血性大腸菌集団感染について調査するために、様々な種類のデータを収集した。
2. 疫学及び検査データにより、Raw Farmブランドの生乳製品が腸管出血性大腸菌O157:H7に汚染されており、病因となった可能性が示された。
3. 腸管出血性大腸菌の集団感染株に感染した患者は、3州から計9人報告された。発症日は2025年9月1日から2026年2月20日の範囲であった。情報が得られた9人のうち、3人が入院し、そのうち1人は腎不全を引き起こす可能性のある重篤な合併症である溶血性尿毒症症候群(hemolytic uremic syndrome)を発症した。死亡者の報告はない。
4. 公衆衛生当局は、患者の年齢、人種、民族的帰属、その他の人口統計情報、及び患者が発症前の1週間に喫食した食品等、様々な種類の情報を収集する。この情報は調査員が当該集団感染の発生源を特定するのに役立つ手がかりを提供する。
 以下は、本集団感染の患者についての統計情報である(「n」は各統計のための情報が得られた人数)。
・年齢(n=9) 範囲:1歳~28歳、年齢中央値:2歳、67%が5歳未満
・性別(n=9) 女性:33%、男性:67%
・人種(n=6) 白人:83%、アフリカ系米国人/黒人:17%
・民族(n=8) 非ヒスパニック系:87%、ヒスパニック系:13%
5. 州及び地方の公衆衛生当局は、発症前の1週間に喫食した食品について患者又は保護者に聞き取り調査を行った。聞き取り調査を受けた8人のうち、8人(100%)全員が未加熱殺菌の(unpasteurized)乳又はチーズを喫食した、あるいは提供されたと報告した。この割合は、FoodNet住民調査(下痢性疾患に関連する様々な食品の喫食頻度を推定するのに役立つ調査)において、生又は未加熱殺菌の乳あるいはチーズを喫食したと回答した人の割合6.4%と比較して統計学的に有意に高かった。この差は、今回の集団感染で患者が生乳製品を喫食したことが原因で発症したことを示唆した。
6. 聞き取りを受けた8人のうち7人についてはブランドの情報が得られた。1人は生乳を飲用したがそのブランドは不明であった。ブランドを把握していた7人(100%)全員がRaw Farmブランドの乳製品を報告した。2026年には5人が Raw Farmブランドの生チェダーチーズを喫食した、又は提供されたと回答し、2025年には2人の患者が Raw Farmブランドの生乳を摂取したと回答した。
7. 調査では、FDAはRaw Farm社において立入検査を実施し、検体を採取した。チェダーチーズの検体1点が腸管出血性大腸菌O157:H7陽性と判定された。全ゲノムシークエンス解析(WGS)により、チーズから検出された腸管出血性大腸菌は、本集団感染の患者から検出された株とは異なることが判明した。チーズから検出された株は、2025年に発生し終息した別の集団感染の患者から検出された株と関連していた。CDC及び各州は、2025年の集団感染の患者がRaw Farm社の製品を喫食したかどうかを示す疫学的情報の存在を明らかにするための追跡調査を実施したが、この過去の2025年の集団感染の患者の中にRaw Farm社の生乳製品を喫食したと報告した者はいなかった。
8. FDAによると、2026年に陽性となったRaw Farm社のチェダーチーズは、消費者への流通や販売は行われていなかった。
9. 9人の患者から採取した検体の細菌のWGS解析により、クロラムフェニコール、ストレプトマイシン、スルフィソキサゾール、テトラサイクリン、トリメトプリム-スルファメトキサゾールに対する耐性が予測された。詳細は、全米薬剤耐性監視システム(NARMS)のサイトで入手できる。志賀毒素産生性大腸菌(STEC)感染症の患者には抗菌性物質の使用は推奨されていないため、これらの結果は治療ガイドラインに影響を与えるものではない。
10. 当該集団感染は終息した。ただし、該当製品が家庭に残っている可能性がある。冷蔵庫にリコール対象製品がないか確認し、廃棄又は販売店へ返品すること。腸管出血性大腸菌感染症を予防するための対策を常に徹底すること。
 2026年4月2日、Raw Farm社は特定の賞味期限が記載された生チェダーチーズ(ブロック及びシュレッド)のリコールを発表した。
 加熱殺菌済みの乳及び乳製品を選ぶことが、乳の栄養上の利点を安全に享受するための最善の方法である。
地域 北米
国・地方 米国
情報源(公的機関) 米国/疾病管理予防センター(CDC)
情報源(報道) 米国疾病管理予防センター(CDC)
URL https://www.cdc.gov/ecoli/outbreaks/rawcheese-03-26/investigation.html