食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06730620307
タイトル スペイン食品安全栄養庁(AESAN)、同庁科学委員会による、遺伝性果糖不耐症(アルドラーゼB欠損症)、及び果糖の吸収不良(腸管不耐症)に関する報告書を公表
資料日付 2026年5月17日
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分類2 -
概要(記事)  スペイン食品安全栄養庁(AESAN)は、同庁科学委員会による、遺伝性果糖不耐症(アルドラーゼB欠損症)、及び果糖の吸収不良(腸管不耐症)に関する報告書を公表した(2026年3月付、確認日5月17日)。概要は以下のとおり。
・要約
 遺伝性果糖(フルクトース)不耐症(Intolerancia Hereditaria a la Fructosa:IHF)は、アルドラーゼB欠損症(deficit de aldolasa B)とも呼ばれ、肝臓、腎臓及び小腸における果糖代謝に関与しているアルドラーゼBという酵素の欠損によって引き起こされる遺伝性代謝疾患である。アルドラーゼBの欠損が引き起こす、これらの臓器へのフルクトース-1-リン酸(fructosa-1-fosfato)の蓄積は、その代謝毒性の結果として、悪心、嘔吐、腹痛、低血糖、肝機能障害、腎不全、小児における成長遅延、及び死亡などの一連の症状を引き起こし得る。
 一方、果糖の吸収不良(腸管不耐症)(malabsorcion (intolerancia intestinal) de fructosa)は、我々の社会でますます一般的になってきている疾患であり、小腸における果糖の吸収を可能にする輸送タンパク質が、腸粘膜で欠損している場合に生じ、その結果、吸収されなかった過剰な糖は大腸へと送られ、そこで細菌に分解され、酸、ガス及び水が生成される。これらが鼓腸、腹痛/腹部膨満感、又は下痢といった症状を引き起こす。
 果物・野菜・ハチミツに含有される糖である果糖、ショ糖(スクロース)やテーブルシュガーに含有される糖である果糖、並びにその甘味特性から食品業界で使用されるソルビトール・マルチトール・グルコースシロップなどの果糖供給源を含有する加工食品に存在する糖である果糖の代謝及び吸収に障害を及ぼす疾患である。
 両疾患は、症状の管理、及び合併症を予防するための食事制限を必要とし、その食事制限とは、食事から果糖を排除することを意味する。しかし、例えば果物、野菜、及びその他の果糖源の排除を伴うこの食事制限は、栄養不足を招き、患者の生活の質に影響を及ぼし得る。食品表示、特に加工食品における果糖含有量及びその供給源に関する情報の欠如は、誤って摂取してしまう直接的なリスクを生み、深刻な結果となり得る。こうした情報の提供は、消費者が、購入及び摂取する食品について、根拠に基づく選択を行えるようにする上で、ひいては適切な果糖制限食を適切に継続する上で、重要なものとなる。
 AESAN科学委員会は、IHF及び果糖の吸収不良の患者の健康及び福祉を向上するために重要なのは、消費者、医療従事者及び食品産業に対し、これら疾患がもたらす健康上のリスクについて、教育及び啓発を行うこと、栄養分野に詳しい医療従事者による、個別化された適切な食事指導を実施すること、これらの疾患のメカニズム及び治療法を理解できるようにする研究を行うこと、並びに、食品表示において果糖及びその供給源に関する情報を提供し、これらの不耐症の患者が、安全な方法で食品を選択できるようにすることであると結論する。IHF又は果糖の吸収不良の患者にとって安全となる、果糖の摂取レベルに関する科学的エビデンスは十分に存在していないことから、分析技術上の検出限界及び定量限界が、食用製品上の表示において果糖及びその供給源の不含有に関して言及する場合、その適用条件の設定に向けた指標値となり得る。
 当該報告書は、以下のURLから閲覧可能(PDF、25ページ)。
https://www.aesan.gob.es/AECOSAN/docs/documentos/publicaciones/revistas_comite_cientifico/INTOLERANCIA_FRUCTOSA.pdf
地域 欧州
国・地方 スペイン
情報源(公的機関) スペイン食品安全栄養庁(AESAN)
情報源(報道) スペイン食品安全栄養庁(AESAN)
URL https://www.aesan.gob.es/AECOSAN/web/seguridad_alimentaria/ampliacion/informes_2026.htm