食品安全関係情報詳細
| 資料管理ID | syu06720610470 |
| タイトル | 欧州疾病予防管理センター(ECDC)、クルーズ船のハンタウイルス関連疾病クラスターに関するECDCの評価及び勧告を公表 |
| 資料日付 | 2026年5月6日 |
| 分類1 | - |
| 分類2 | - |
| 概要(記事) | 欧州疾病予防管理センター(ECDC)は5月6日、クルーズ船のハンタウイルス関連疾病クラスターに関するECDCの評価及び勧告に係る脅威評価報告書(11ページ)を公表した。概要は以下のとおり。 本件は急速に展開している事案であり、本文書には予備的評価及び勧告が含まれる。ECDCは、情報が入手でき次第、最新情報を提供する。 ・要旨 1. 疫学的状況 2026年5月6日時点で、クルーズ船におけるハンタウイルス関連疾病のクラスターにおいて、死亡者3名、重篤者1名、有症状者2名、状態不明者1名を含む7例が報告されている。 ECDCは、2026年5月2日、オランダから欧州連合(EU)早期警告・対応システム(EWRS)を通じて、南大西洋を航行しているオランダ船籍のクルーズ船における重症の呼吸器症状を伴う原因不明の疾病クラスターについて通知を受けた。船上には23の異なる国籍の149名が乗船しており、その中にはベルギー、フランス、ドイツ、ギリシャ、アイルランド、オランダ、ポーランド、ポルトガル、スペインの9か国のEU/欧州経済領域(EEA)加盟国が含まれる。その時点で2名が死亡しており、1名は南アフリカに医療搬送され、まだ重篤な状態にあった。当該患者から採取された検体に対するPCR検査の結果、2026年5月3日にハンタウイルス陽性であることが判明した。 5月6日時点で、合計7名が発熱、呼吸器症状及び消化器症状等の症状を呈し、そのうち少なくとも4名は肺炎、急性呼吸窮迫及びショックへと急速に進行した。これら7名のうち、3名が死亡し、1名が南アフリカに医療搬送され集中治療室(ICU)に入院し、2名は船内に留まったまま症状が続いており、医療支援を必要としている。また、1名は下船してスイスに帰国後、診断された。合計で、2名の患者の検体がPCR検査によりハンタウイルス陽性と判定され、さらに別の1名の患者の検体がPCR検査によりアンデスウイルス(ANDV)陽性と判定された。更なる検査が継続中である。 オルソハンタウイルス感染症は、主に感染したげっ歯類の尿、糞便、又は唾液によって汚染されたエアロゾルの吸入を介してヒトに伝播するウイルス性の人獣共通感染症である。ヒトの疾患は、アメリカ大陸のアンデス(Andes)ウイルス(ANDV)及びシンノンブレ(Sin Nombre)ウイルス(SNV)、並びに欧州のプーマラ(Puumala)ウイルス及びドブラバ(Dobrava)ウイルスを含む、複数のオルソハンタウイルス種によって引き起こされる可能性がある。潜伏期間は通常約2週間であるが、7日から最長6週間までの範囲である。ハンタウイルス感染症の臨床症状は、アメリカ大陸で見られるハンタウイルス肺症候群(HPS: Hantavirus Pulmonary Syndrome)と、欧州及びアジアで見られる腎症候性出血熱(HFRS: Haemorrhagic Fever with Renal Syndrome)の二つの臨床症候群に分類される。重症例では急速に悪化し、生命を脅かす状態となる可能性がある。ANDVは主に南米で見つかるハンタウイルスであり、HPSを引き起こし、高い致死率を伴う。ヒトからヒトへの伝播は稀であるが、ANDVの症例において記録されている。有効な抗ウイルス治療法は存在せず、生存の可能性を高めるためには支持療法が重要である。 ECDCは、関係各国、英国健康安全保障庁(UKHSA)及び世界保健機関(WHO)を含む保健安全委員会(Health Security Committee)レベルでの議論のため、本リスク評価を提供する。 2. リスク評価 ANDVのヒトからヒトへの伝播は、密接かつ長時間の接触後にのみ記録されている。現在の仮説では、一部の乗客が、乗船前にANDVが地域流行しているアルゼンチンに滞在していた際にANDVにばく露され、その後クルーズ船内で他の乗客にウイルスを伝播させた可能性があるとされている。入手可能な情報が限られている本調査の初期段階において、我々は、予防原則に基づき、閉鎖的な環境及び共有される社会的空間と活動を考慮し、船内の全ての者を濃厚接触者とみなす。 クルーズ船の乗客及び乗組員の感染の可能性を低減するための措置は、既に船内において実施されている。当該クルーズ船会社及び関係港湾当局に対しても、症例及び接触者の管理に向けた準備方法(例:症例の隔離、適切な個人用保護具の使用、検査等)について助言がなされている。 仮に船舶から避難した乗客からANDVの伝播が発生したとしても、ANDVは容易に伝播しないため、感染予防及び管理措置が適用されれば、多数の症例や地域社会における広範な集団感染を引き起こす可能性は低い。 加えて、ANDVの自然宿主は欧州に存在しないため、げっ歯類集団への侵入及び欧州におけるげっ歯類からヒトへの潜在的伝播は予想されない。 EU/EEA域内の一般住民に対する、当該クルーズ船の集団感染からのANDV拡散のリスクは非常に低い(very low)。 3. 勧告(省略) 4. ECDCの行動(省略) 本文書は以下のURLから入手可能。 https://www.ecdc.europa.eu/sites/default/files/documents/TAB-hantavirus-06052026.pdf 国立健康危機管理研究機構(JIHS)による本事例に関する情報は以下のURLから入手可能。 https://id-info.jihs.go.jp/risk-assessment/hantavirus-pulmonary-syndrome/20260506/index.html |
| 地域 | 欧州 |
| 国・地方 | EU |
| 情報源(公的機関) | 欧州疾病予防管理センター(ECDC) |
| 情報源(報道) | 欧州疾病予防管理センター(ECDC) |
| URL | https://www.ecdc.europa.eu/en/publications-data/hantavirus-associated-cluster-illness-cruise-ship-ecdc-assessment-and |