食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06710580482
タイトル 香港食物環境衛生署食物安全センター、2025年の飲食店及び食品業に関連する食中毒事例についての総括を公表
資料日付 2026年3月27日
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分類2 -
概要(記事)  香港食物環境衛生署食物安全センターは3月27日、2025年における飲食店及び食品業に関連する食中毒事例について取りまとめ、公表した。概要は以下のとおり。
 本稿は、2025年に香港食物環境衛生署食物安全センター(食安センター)に報告された、本地の飲食店及び食品業に関する食中毒事例を取りまとめることを目的とする。(図省略)
 法令である疾病予防及び管理条例(第599章)に基づき、食中毒は法定届出対象疾病とされており、医師は疑い例を含めすべての事例を衛生署へ報告する必要がある。過去10年間において、飲食店に関連する食中毒の報告件数は年間113件から229件の範囲で推移している。2025年には、同センターは衛生署から報告された食中毒事例を113件受け付け、患者数は649人であった。件数は過去10年間で最も少ない。
 同センターは、報告を受けた後、関係するすべての飲食店に対して現地調査を実施し、食品の調製工程を点検するとともに、食品安全確保のための迅速な措置を講じている。
・病原体及び発生要因
 衛生防護センターが2025年に報告した一部の食中毒事例は複数の病原体を含むため、病原体の総割合は100%を超える。食安センターが2025年に記録したすべての食中毒事例において、細菌性病原体は依然として主要な原因である。113件のうち、64件(56.6%)は細菌によるものである。細菌による事例のうち、上位3種の細菌は、腸炎ビブリオ(24件、21.2%)、サルモネラ属菌(22件、19.5%)及びウエルシュ菌(12件、10.6%)である。
 ウイルス感染事例(55件)は2025年の食中毒事例の48.7%を占め、そのうち54件はノロウイルスに関係する。そのほか6.2%の食中毒事例は自然毒(例えばシガテラ毒、フグ毒、貝類毒素)に関係する。
 全体として、「生の食品の摂取」(38.9%)、「不適切な保存温度」(25.7%)及び「生の食品による汚染」(23.9%)は、2025年の全食中毒事例における最も一般的な3大要因である。
i. 2025年におけるノロウイルスに関係する食中毒事例
 ノロウイルスに関係する食中毒事例のうち、半数以上は非加熱喫食用の生ガキの摂取(33件、61.1%)に関係し、その他の事例は未加熱の水産物(生ガキを除く)及び未加熱食品により汚染された非加熱喫食用調理済み食品(例えばロースト肉類)に関係する。2024年と比較して、生ガキに関係する食中毒事例数は減少している。
 非加熱喫食用の生ガキについては、カキは大量の海水をろ過して摂取し、その中の浮遊粒子を取り込むため、汚染された水域で養殖又は収獲された場合、細菌及びウイルスが体内に蓄積する可能性がある。食安センターは、生ガキに関係する事例の報告を受けた後、すべての関係飲食店に対して調査を実施し、食品取扱手順を確認し、供給源を追跡するとともに、即時の措置を講じている。
 また、貝類の加熱不足は依然として食中毒を引き起こす重大なリスク要因である。貝類を十分に加熱するためには、提供前に中心温度が少なくとも90℃に達し、かつ90秒間維持する必要がある。さらに、健康リスクの高い者は生又は加熱不十分な食品の摂取を避けるべきである。
ii. サルモネラ属菌に関係する食中毒事例
 2025年に報告された113件の食中毒事例のうち、22件はサルモネラ属菌に関係する。鶏卵は原因食品又は他の非加熱喫食用調理済み食品を汚染する原因としてしばしば特定される。
 2025年、食安センターは、加熱不十分な鶏卵及び未殺菌の生卵の摂取に関係する食中毒事例を記録した。また、食品取扱者が未殺菌の鶏卵を取り扱った後に適切に手洗いを行わない場合、ロースト肉類等の非加熱喫食用調理済み食品に交差汚染が生じる可能性がある。サルモネラ属菌及び鶏卵に関係する食中毒を予防するため、食安センターは安全な鶏卵の取扱及び調製について以下の実用的な助言を示している。
 まず、殻付き卵は受領後、冷暗で乾燥した場所に保管し、冷蔵庫保存が望ましい。次に、液卵の事前調製(複数の卵を同一容器で混合すること)は、感染鶏卵からの汚染を避けるため、可能な限り避けること。必要な場合は、混合後の卵液を4℃以下で保存しなければならない。さらに、未殺菌の卵は十分に加熱し、中心温度が少なくとも75℃に達するか、又は固まるまで加熱する必要がある。香港式の飲食では、炒り卵等は滑らかな食感を得るために加熱が不十分となる場合があるが、その場合は殺菌済み卵の使用が望ましい。消費者(特に妊婦及び高齢者等のリスクが高い者)は、十分に加熱された卵を優先的に選択し、生又は加熱不十分な卵の摂取を避けるべきである。(表省略)
・総括
 総じて、2025年の香港における食中毒事例数は過去10年間で最も少ない水準となったが、全体としては長期的に変動傾向がみられる。同年の事例数の減少には複数の要因が関係しており、食品業界及び政府の取組の成果である可能性がある。今後、食安センターは、科学的根拠に基づく監視、「食品安全5要点」の普及及び関係者との連携を通じて、人々の健康の確保に引き続き取り組む。
地域 アジア
国・地方 香港
情報源(公的機関) 香港食物環境衛生署食物安全センター
情報源(報道) 香港食物環境衛生署食物安全センター
URL https://www.cfs.gov.hk/sc_chi/multimedia/multimedia_pub/multimedia_pub_fsf_236_01.html